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2023年1月16日

金沢出張(大野町のまちづくり)

日曜日に金沢へ行ってきました。

 

ひさびさにかがやきに乗車。大宮から2時間なのであっという間です。しかも今回から新幹線eチケットというやつで、紙の切符のない旅。時代は変わりますね。

日本海側はいつものように冬の曇天。

駅で食べたらうめん侍の和風とんこつはなかなか美味でした。次回は大野醤油のとんこつ醤油にせねば(メニューで見落とした)。

なぜなら出張の目的は、徳島大の山中先生と学生さんが実施している、金沢市大野町(大野醤油の産地)でのトランジションの観点からのまちづくり調査への参加。

大野町は大野醤油が有名で、醤油醸造の蔵がたくさん残っています。また古い町家もそれなりに残っていて、それらを保存したまちづくりをどうしましょうか、というのが今回の目的。

町内のいろいろな方々に集まっていただき、学生さんが聞き取り調査した、現状の課題と未来ビジョンをXカーブ上に整理した内容を発表し、フィードバックをいただいていました。

なんとなくみなさんの方向性は共有できていて、各論でのビジョンは見えている(たとえば町家の保全活用)のですが、それを統合したビジョンが存在しないので、それをまずは文章化して、持続可能性の観点から検証して修正するのが、今後の宿題だなと思いました。

人口が気になったので慌ててその場でデータをダウンロードして人口ピラミッドをつくってみたのですが、年齢各層の人口がほとんど偏りなく(団塊と団塊Jrにちょっとだけコブ)、均等に共生している姿が見えました。これはなかなか素晴らしいことで、人口構成での持続可能性の高さを示しています。大きな偏りがあると施設整備で無駄が生じやすいのですが、均等だと同じ施設を長年大事に使い続けることができますし、町内で多様な活動を維持できるので、活気も持続可能な形で維持できます。。

前回2020年の訪問時にはまだ存在しなかったKuru,ru.にも訪問できました。ここの焼き芋はガチで焼き芋好きの人が企画しているのでメチャ旨でした。

で、深夜未明。特にこれといってアヤシイものを夜に食べたつもりはないのですが、以前体験したことがある激しい腹痛で目が覚める。ロキソニン飲んでしばらくしたら痛みが落ち着いてなんとか寝たものの、翌朝、またジワジワとアニキっぽい痛みが…これから痛みが強くなったら帰宅後に胃カメラの先生へGoかな…


カテゴリ: Transition,Travel — Masa @ 8:15 AM

 

2023年1月7日

常に「試す」姿勢がダイジ:「オフィスでマスクしなくてOK」3カ月続けたGMO

「オフィスでマスクしなくてOK」3カ月続けたGMO 社員の反応は?

最近寒いので、屋外でマスクしなくてもいいと言われても、むしろマスクしてるほうが暖かくてよい、って感じですよね。

自分は職業柄、在宅勤務や研究室で個人で過ごす(=マスクを外してる)時間が長いので、作業中にマスクが気になるということはまずないのですが、大部屋のようなオフィスだと、マスク外せないから嫌になってくるかもなぁ、なんて思うところ。

ということで、会話しないならマスクを外していいよという事業所が出てきたようです。この会社の仕組みの秀逸なところは、経営者が上から外していいよと言いつつ、社員はつけたままでも外してもいい(ただし会議とか応接とか会話の場面ではつけるの強制)というところ。これなら社員間のトラブルも少なそうですね。

しかもアンケートをとって効果を確認しているあたり、総務課というか人事課というか、そういうセクションの人であっても科学的な思考をできてるんだろうなと好感が持てます。

またこういう新しい取り組みを、単なる社長の思いつきではなく、計画的に実験するというのがダイジですよね。コロナ絡みだと何かと原理主義(絶対マスク派vs欧米では〜派)に陥りがちのところ、「やってみた」という感じで柔軟な実験としていろいろ試せるというのは、実は難しいことだったりもします。

コロナもまだ怖い存在とはいえ、いろいろな会社がこういう実験を柔軟な思考でいろいろと「やってみる」ことが、未来につながるんでしょうね。

 


カテゴリ: Public policy,Transition — Masa @ 7:26 AM

 

2023年1月4日

米国連邦政府は水素生産にもテコ入れし始めた

米国がバイデン政権になって2年が経ち、脱炭素の動きが当然のように加速(というか遅れを取り戻)し始めておりますが、インフレ抑制法(IRA)に基づく再エネ発電と水素生産に対する税額控除導入がゲームチェンジャーになりそうとのこと。

CAN THE INFLATION REDUCTION ACT UNLOCK A GREEN HYDROGEN ECONOMY?

再エネ発電はkWhあたり2.6セント、水素生産は1kgあたり3ドルの税額控除を2023年から10年間受けられるようになるはず、のようです。FITに比べればたかが知れた金額かもしれませんが、ややこしい手続きなく、単純にkWhあたりで確実に税額控除を受けられるのであれば、キャッシュフローの予測もしやすいですし、技術もその時点・場所で最適なものを使えばよいので、ガバナンス・メカニズムとしては雑駁なようでいて実は投資誘発の効果が大きそうです。

また再エネ発電と水素生産を組み合わせる、つまり風車の下で水素生産を行う事業を始めたら、両方の便益が受けられるそうです。なので、いわゆる「グリーン水素」への転換が進むのではないかという話にもなってきているそう。自動車はBEV化の方向へと舵が切られつつあり、FCVはパッとしなくなってきましたが、工業生産やメタネーションなど水素はいろいろな場面で必要になるでしょうし、ちゃんとそういうところにも大胆に投資できる米国というのはすごいなぁ・・・と日本で指をくわえて見ているしかないのはツラいですね。

 


カテゴリ: Environmental policy,Science/Technology Policy,Transition — Masa @ 8:34 AM