Column #4: ツメタイ会社生活のすすめ
(1999年ごろの記事)
どうもわたしは仕事ではツメタイ人だと思われているようです。冷たい・・・と言われてしまうと、私でもちょっと傷ついているわけです。でも、仕事なんだから社員間でもある程度、ドライな関係を保つことが大事なんじゃないでしょうか。
交渉学で、「仲が良すぎると交渉がうまくいかない」という話があります。
お互い馴れ合ってしまうと、遠慮とか、気持ちのダレとかがあって、合意には達しても、「中身の濃い」合意にはならないということです。仲はよくないけど、何か合意に達しないとマズイ、って状況のほうが、お互いの緊張感によって、クリエイティブで効率的な合意へと達する事ができます。
仕事でもそうじゃないでしょうか。馴れ合いで仕事をしていると、お互い気の緩みがあって、何もかも「まいっか」で済ましてしまいそうです。愛想はいいんだけど、仕事の効率はぜんぜんダメって人、身の回りにいませんか?
ですから、交渉学の観点からも、仕事場では少しだけ、ピリピリした関係のほうがいいと思うんですが、みなさんどう思います?