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Practical Advice


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ボストン・ケンブリッジに関するコンテンツは2006年以降更新していません!
かなり古い情報となりますのでご注意ください。

Moving to MIT

これからボストンに引っ越すということで、いま慌てている方も多いでしょうが、2回も東京->ケンブリッジ(MIT)へ引っ越しをした経験からいくつかアドバイスを差し上げます。

住居探し

これは私のwebサイトの別のページを参照してください。ボストンは家賃が全般的に高いので、安くて条件のいい物件を探すのはなかなか苦労します。まぁここで苦労しておけば、その後の生活が楽になります(ヒドいアパートだと1年経ったらすぐに引っ越すことになりますし、家賃が高ければそれだけ食費や遊興費が圧迫されます)。ちなみに私自身の経験談も別のページに書いています。
寮へ入れることが確定している人は家探しの心配がないので安心ですね。もし寮に入れるのであれば、無理に家を探さずに素直に寮に入るのが得策です。

航空券の購入(渡航日の決定と入居までの宿確保)

渡航日はエイヤーで決めてしまいましょう。学生さんは8/20頃を目途にしましょう。というのも、8月最後の1週間が「オリエンテーション」という事務手続き等の説明に充てられるためです(当然学校や学部によって日程は微妙に異なりますのでご自身の所属先から情報を得てください)。オリエンテーションへの参加は必須だと思っておいたほうが良いです。また着いてしばらくは何かと身体疲労が嵩むので、スケジュールは余裕をみましょう。私が最初に来たときなど、最初の1週間はまだ日の暮れない夜8時ごろに疲れて爆睡してました。

寮やアパート入居可能日は9月1日ということも多いので、一時的に住むところがなければ、それまでの宿を確保する必要があります。安宿についてはこちらのページ参照。寮に入る人はいつ入れるのか、オリエンテーションの間どこか泊まる場所を別途確保する必要があるのか、チェックしておいたほうがよいです。そんなこともあってか、ホテルは混む可能性がありますので早めに8月末~9月上旬の日程を決めておいたほうがよいです。

最後に航空券の手配です。片道航空券が往復よりも高いことがあります。往復切符で来る方法もあるようですが、日本への帰国予定が決まっていて往復で予約をできるという状況でもないのなら、普通に片道を買うことを私はお勧めします(ただし復路オープン旅程の往復チケット〔復路の日程を自由に設定できる切符〕のほうが片道より安いのならそれを購入したほうがよいでしょう)。入国審査含め諸々のトラブル回避につながります。日本からボストン・ローガン空港へ直行便はありません。経由ルートはいろいろあり、どれを選ぶかは趣味の問題でもあります。英語ですが私の別のページを参照してみてください。私自身はアメリカン航空ニューヨークJFK空港経由をいつも使っています。会社派遣で(=切符代をケチらなくてよい)家族のメンバーが多い方は日系航空会社のファミリークラブに入ると、家族全員のマイレージを一つのアカウントに合算できるのでお得だそうです。しかし日系はマイレージに「有効期間」があって数年経つと折角溜めたのがチャラになってしまいます。また格安券だと実際の旅程よりも少ないマイレージしか貰えません。ということもあり私は米系航空会社のマイレージを主に使っています。

ビザその他

とにかく早めに動くことが肝心です。必要な書類(FビザならI-20)を大学から至急送ってもらいましょう。送ってくるのを待っているのではなく、早く送ってくれと急かすほうが正解です。合格通知を送ってきた担当者、もしくは留学生事務局(ISO)海外派遣研究者事務局(ISO)に問い合わせましょう。F-1の場合は、I-20があれば東京の米国大使館にすぐにでもビザ申請できます。

その他、健康診断書が必要だったり、予防接種を受けたりしなければなりません。大学から送られてくる資料をよく読んで早急に処理しましょう。子供のころの予防接種の記録が必要だったりもします(母子手帳に書いてあるらしい)。記録をそろえた上で、かかりつけのお医者さんに相談しましょう。確か、日本では通常行なわない予防接種も必要だったと思います(何だか忘れましたが・・・)。その予防接種は結核予防会渋谷診療所にお願いしました。また、視力に関する処方箋が必要だったのですが、いつも行っていたコンタクト屋が処方箋を出さないと言い張った(他の店に逃げるとでも思ったのでしょう)ので、何だかムカつきましたがその店で使い捨てコンタクトを購入して、その箱に書いてある度数等の数字をコピーして診断書に添付したら大学からあっさりOKをもらえました。

引っ越し

一人暮らしなら業者に海外引っ越しを依頼する必要はまずありません。テロ等の関係で厳しくはなっていますが気合でかなりの荷物を手荷物として運べます。最近、航空会社によっては段ボール箱に詰めた荷物を手荷物として預けることができなくなっているのでその点は注意が必要です。サイズ制限(重量+寸法)は航空会社各社大きく異なるので事前に確認しましょう。でも大きなカバンをいくつも買ったほうが送料よりもまだ安いはずです。全部成田まで持っていけなさそうなら、宅配便で事前に送っておくこともできます。ローガン空港からはタクシーで運べます(こちらのタクシーは巨大/もっとでかいワゴンタクシーも多いので絶対大丈夫)。ハーバード・スクエアまでで約40ドルです。タクシーは現金払です。一人暮らしなら、必要最低限のもの(タオル、着替えなど)だけで十分です。のこりは全部実家等に送ってしまいましょう。

ご家族がいらっしゃると業者が必要なケースが多いと思います。私の場合、漢字4文字(略称2文字)の会社にまず依頼しましたが、その後いろいろあってヤマト運輸さんに余財の実家への輸送+国外輸送(1箱)+手荷物類成田空港宛輸送(とても手では持っていけない)を依頼しました。比較の結論は、後者のほうがぜんぜんサービスがよいということです。担当者や営業所によって少し違うでしょうが、後者のほうが格段によかったのでたぶん、平均しても後者のほうがよいのでしょう。ちなみに、両社ともボストン(ヤマトはWoburnという郊外ですが)に営業所があります。会社等に引っ越し費用を立て替えてもらえる方は、会社指定の業者がないかどうか調べましょう。もし指定があったらたぶん前者でしょう。

ほかにも引っ越しですから、役場への転出届、郵便局への届出などが必要です。ちなみに、海外への転出の場合「非居住者」となり、日本国内の住民票が抹消されます。税、国民年金、健康保険などの兼ね合いから、実家に住民票を移すべきか、非居住者となるべきか、考えてみてください(税にもかかわるセンシティブな内容なので詳細はあえて触れません)。あとは(運転免許を持っているのなら)国際免許を忘れずに。ここらへんの情報は、海外赴任に関するホームページ(たとえばここ)にいろいろ載っていますから、そちらのほうを参考にしてください。

買い物

日本から買って持ってきたほうがいいんじゃないかな、と思うもののリストを挙げておきます。

  • 衣服(日本のユニクロと比べるとこちらの服はとてもダサいのに高く感じられる・・・けど無理して大量に持ってくる必要もない)
  • 茶碗、箸、どんぶり、急須、包丁(こちらでも売っていますが、安っぽい品物が高く売られているような気がします)
  • 体温計(摂氏でないとピンとこないので)
  • 日本で愛用していた基本的な教科書数冊(統計学など)
  • バリカン(こちらの床屋はヘタクソなので、自分で散髪する度胸のある人はぜひ)

日本から持ってきてもいいんじゃないかな(別に持ってこなくても全然オッケーだけど)、というもののリストは以下の通りです。

  • コンピュータ
    (ノート型がさまざまな電圧に耐えられるのでおすすめ。 どうしてもデスクトップを持って来たいなら電圧120Vにも対応できることを確認すべし〔例えば自作PC〕。しかし最近はWinXPもMacOSも日本語対応しているのでこちらで買ってもほぼ普通に使える。)
  • 自分の好きな(日本の)音楽CD
  • 鍋の形をした深めのホットプレート(鍋好きなら)
  • 自分の新しい所属の名刺の日本語版(なくてもよいですが、あると便利です)
  • 電子辞書(教育上はお勧めしないがこちらで買うと高いので、もし必要なら)か辞書
    • ちなみに私は、最近英辞郎を愛用していて、普通の辞書は全く使っていません。
  • こだわりのある調味料(だし汁など、ただし牛肉に関係するものは入国検査で没収されるリスクあり)
  • 100円ショップや雑貨屋で購入できるもの
    • 大根おろし、野菜を薄く切るやつ、菜ばし
    • 洗濯物をブラブラ干すやつ(乾燥機で乾燥した服が好きでなければ)

余計なものは持ってこないようにしましょう。大概のものは来てすぐ購入できます。いざとなれば、完全に手ぶらで来たとしても、資金さえあれば余裕で生きてゆけます。

最近はいろいろな面で本当に便利になりました。クインジーにある金門市場に新しく100円ショップモドキがオープンし、日本の100円ショップで売っているものが150円くらいで売っています。品揃えも100円ショップとほぼ同じ。しかし、100円ショップ以上のクオリティを期待する雑貨(茶碗、包丁など)については日本から持ってきたほうがよいでしょう。炊飯器は(余程こだわりがなければ)タイマーつきのものでも簡単に、中華系スーパーや日系スーパーで入手できます。なお、日本から持ってきたホットプレートなどには変圧器が必要になります(なくても大丈夫という意見も多いですが・・・)。

その他裏技

ムービングセール/事前の買い物:もし事前にボストンまで来ることがあれば、最低限必要な買い物をして、どこかに保管しておくと、8月の到着時に大変ラクチンです。また、ムービングセール(日本に帰る人からセコハンの物品を買うこと)だといろいろ安く買えるので、これもメーリングリストなどでチェックしておくとよいです。

到着してすぐ

銀行口座開設:銀行口座はとにかく早めに開設しましょう。銀行の小切手(check)がないとこちらでは何かと生活が不便です。口座開設はパスポートと預け入れるお金さえあればできると思いますが、アパートの契約書、学校からの合格通知のお手紙などがあると確実でしょう。ボストン周辺ではBank of America銀行が大半の人のメインバンクです。MITのメインキャンパスのまわりにはBoAの支店しかないので、MITの関係者はほぼ必然的にBoAを選ぶと思います。ハーバードスクエア支店には日本語を話せる人がいるらしいので口座開設に際し言葉が不安な人はそこに行くとよいでしょう(いるかどうか事前に電話で確認したほうがよい)。他にはCitizens BankSovereign Bankなども選択肢としてあることはありますがMITでは不便だと思います。銀行によって異なりますが、BoAの場合最低預金額を満たさないと小切手口座の維持管理料を毎月取られてしまうことがありますので、最低預金額は必ず確認しましょう。預金額によってサービスレベルが異なる各種プランがあります。自分がどれくらいの額を常に預金できるかを考えた上で、できる限り上級のプランを選択するとよいでしょう。開設したら日本からの送金を日本にいる人に依頼しましょう。ちなみに、シティバンク(日本)など、こちらのATMで簡単にドルを引き出せるカードが各種ありますが、適用される為替レートが悪いらしいです。最初の数日間はともかく、こちらで銀行口座を開設したら、それ以降はこちらの口座へまとめて送金依頼したほうが安くつきます(送金の都度数千円の手数料を取られますがレートはよいのでガツンと送金すれば安くつきます)。

寮かアパートか、またホテルに何泊するか、にもよりますが、すぐに買出しが必要なものがいくつかあります。アパートに移るには、何よりもまずマットレスが必要です。入居までに手配できなさそうな場合は、エアベットを買うとよいでしょう。あまり高くはないですし、お客さんが来たときに使えます。ポータースクエアのTAGSなど、金物屋さんで売っています。こちらのコンビニ、CVSで売っているのを見たこともあります。スーパーマーケットやデパートにもあると思いますので、探してみてください。

また鍋やちょっとした食器、タオルなどですが、自動車がないと安価でよいものは入手しづらいかもしれません。 Shaw'sなどのスーパーマーケットでも家庭用品類は売っていますが先々のことを考えると多くの選択肢から好きなのを買っておいたほうがよいでしょう。

自動車に乗らないなら・・・もし少し金銭的に余裕があれば、自動車がなくてもボストン市内やハーバードスクエアにあるCrate & Barrelに行けば小洒落たよいものがたくさんあります。時間とお金があれば、ボストン市内のNewbury St.を歩けばPottery Barnなど洒落た雑貨店が多数みつかるでしょう。あまりこだわりがなければ、Kendall Squareから無料バスが出ているGalleria Mallには、SearsFilene'sといったデパートやBest Buyという電気用品店もあります。また、ボストン市内のDowntown Crossingにはデパート(Filene'sとMacy's)があります。個人的には何となくデパートは好きになれません(品揃えが限られていて高いような気がする)。大きな荷物を抱えて地下鉄に乗ったり歩いたりするのは疲れるものです。

バスでもTargetやK-martに行けないことはないです。zipcarやその他レンタカーなどを使ったほうが断然よいと思いますが、使えない、使いたくないのであれば、以下の店舗はバスで行けます(カッコ内はバスの番号)。Target Somerville(87), Watertown(70/70A), Everett(97:オレンジラインWellington駅から歩けなくはない)。K-Mart Assembly Sq.(90,92), Brighton(86,70/70A)。また、レッドラインAlewife駅からバス350番に乗っていけば巨大なBurlington Mallまで行けます。バスの時刻等についてはMBTAのページを参照してください。

自動車に乗るなら・・・やはり自動車があると買いだしはとても楽なものになります。郊外型モール、ショッピングセンターに行けば、雑貨系のものは何でも揃いますし、種類も豊富で安いと思います。最近はZipcarという便利なカーシェアリングシステムが普及しているので、早急にZipcarの会員になって、雑貨の買出しに使うとよいでしょう。車があれば、生活必需品があらかた揃うBed and BathTargetK-martに行けます。

電気、水道、(もしあれば)ガスは入居の時点で使えるはずです。大家との契約にもよりますが、必要であればすぐに電気、ガスの開通手続をしましょう。Webか電話で簡単にできます。日本と違って電気、ガスはすぐに使える状態になっていて、開通のために誰かに来てもらわないといけない、ということはありません。

家具類はコダワリがなければMITのFurniture Exchangeが安いです。家具屋はセントラル・スクエアからハーバード・スクエアにかけてのMass Ave沿いにたくさんあります。また、TargetやK-Martなどでも安い家具が売っています。