2010年度 海洋科学技術政策論
月曜日 2限
(城山英明教授と共担)
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概要:
海洋に関連する公共政策の立案と実施においては、科学技術の開発、社会における科学技術利用の決定・促進、科学技術利用に伴う安全・環境悪化の防止といった科学技術と公共政策の交錯領域が重要になっている。具体的には、まず、国内外の海洋政策の形成過程において科学技術が与える影響と、海洋に関する科学技術及びその推進政策について態様を、歴史も踏まえて理解する。次に、海洋科学技術政策(とその形成過程)を分析、評価するための視点としてリスク評価、コミュニケーション、交渉学等について講義を行ったうえで、海洋に関する事例についてケーススタディを行う。
講義スケジュール:
第1部:導入
講義の紹介〔松浦〕 (10/4)
海洋科学技術ガバナンスの構造〔城山〕 (10/18)
テクノロジーアセスメントの手法(1)〔ゲスト:公共政策 吉澤先生〕 (10/25)
科学技術と社会|社会科学研究の方法論〔松浦〕 (11/1)
テクノロジーアセスメントの手法(2)〔ゲスト:公共政策 吉澤先生〕 (11/8)
第2部 海洋に関する科学技術の実像
海洋科学技術の研究開発と社会導入の歴史的経緯や動向について専門家の方々のお話を伺う。科学技術そのものについての知見を深めるとともに、産業の動向、公共政策および法規制の役割について理解を深める。
事例1:鉄散布 (11/15)
事例2:洋上風力発電 (11/22)
第3部 科学技術と強い相互作用を持つ海洋政策とその形成過程
科学技術の研究開発と社会導入は、研究機関や民間企業が完全に独立して行うことはきわめて難しく、実際には、国内外の公共政策および法規制との相互作用を繰り返しながら進められる。第3部では、公共政策および法規制に焦点を当て、海洋科学技術の研究開発と社会導入について検討する。
事例1:海洋基本法と技術開発 (11/29)
事例2:海洋科学調査と国際法の関係 (12/13)
第4部 学生プレゼンテーション、演習
中間レポートの発表・講評 (12/6)
洋上風力立地交渉シミュレーション (12/20) (松浦)
最終プレゼンテーション(1) (1/17)
最終プレゼンテーション(2) (1/24)
最終プレゼンテーション(3) (1/31)
過去の講義、関連講義のレポート事例
「ノルウェーにおけるCCS 開発プロセスとアクター連関」(2009年度|中村友子さん)
「スマートグリッドの普及が与える社会への影響評価」(吉澤先生ご紹介:本講義で想定するレポートよりもインタビューを広範に行い、詳しい分析を行っているので、本講義では同等のレポートを作成する義務があるわけではありません)