Fleurie
今回はリヨンから出入りするため、周辺で一泊と思っていたのだが、折角なので近所のボジョレ地方に出向くことにした。当初ネットで予約したB&B(Chambre d'Hotes)に行ったところ、自分のところは満室だからこっちに行って、と勝手に宿を替えられてしまう。戸惑いながらも行った先はとてもよいところだったので、まぁいっか、と文句も言わずに受け入れる。というか、結果としては非常によいよいB&Bだった。この宿はもともとはワイン農家で、周囲は葡萄畑に囲まれている。そして、実際にその畑で取れたブドウを使って、宿の地下の工場で細々とワインを生産している。お願いしたところ、生産過程(圧搾機や樽など)を見せてもらえ、また、まだラベルも貼ってない瓶から試飲もさせてくれた。ボジョレのワインのことはほとんど知らなかったし、基本的には安ワインなんだろう、と思っていたら、ボジョレの中にもいくつかAOCがあるらしく、実はこの宿のあるFleurieもその一つらしい。
ちょっと天気がぐずついていたが、宿の敷地の中ということもあって、ブドウ畑の中を自由気ままにノンビリと散策できたのは大変気持ちよい経験になった。B&Bというが、部屋は大半のホテルよりも余程綺麗で、風呂場などこれまで見た中で一番綺麗だった。部屋からの景色もとてもよい。
夜はAuberge du Cepというレストランへ。当初はB&Bで安食事のつもりだったが、こちらの宿では食事を出していないので、レストランへ派遣される。田舎だからと、あまり深いことを考えていなかったが、このレストラン、実は超高級で、後に知ったがミシュランの一つ星がついているほど。最低額のmenuでも35ユーロ。レストランの入口でかなり悩んだが、まぁ仕方ねぇか、と諦め入る。結果としてはいい経験になった。メシは旨かったし、カエルの脚(名物らしい)を食うこともできた。ワインもリストには載ってなかった2003年物を出してもらえた。2003年は異常に暑かった年で基本的にアタリ年のハズ。でもやっぱ高いなぁ。後日ネットで調べたら、やはりoverpricedという評判もあり、また、どうやらミシュランでも最近2つ星から降格を食らったらしい。まぁ一つ星であるわけで、決して悪いところではない。
翌日、George Duboeuf社のワイン博物館に行った。Fleurieの町からも約4kmと近い。ここは完全な観光地で、ワインの生産過程などの説明は勉強になるが、それ以外にもヘンなハリボテの人形劇やら、よくワケわからん映画やらを見せられる。社長の趣味に付き合わされたようなツラい気分になる。もし時間がないのなら寄らなくてもよいところ。しかしこの博物館の隣にある鉄道博物館はちょっとおもしろかった(入場券をワイン博物館と抱き合わせで買わされた)。ナポレオンのお召し列車が一台置いてある。それ以外は鉄道模型が中心でちょっとショボいのだが、まぁ好きなら寄ってもいんじゃないか。
フルーリの村はとてもこじんまりしている |
B&Bの部屋からリヨン方面を眺める |
同じく部屋からフルーリの村を眺める、手前はブドウ畑 |
とても綺麗な部屋 |
お二人もこの部屋にはご満悦 |
レストランAuberge du Cep、村の教会の隣にある |
ボジョレのワイン博物館 |
観光情報
Clos
des Garands
今回泊まったB&B。実際はホテルと呼んでもよいかもしれない。おじさんはとても気のよい人。B&Bだと考えるとちょっと値段が高いが、ホテルに泊まったと思えばバーゲン。例えば安宿だとタオルなどが薄っぺらいのが一般的だが、ここのタオルはかなりよいものだった。どうもオーナーがデザイン好きなのか、ADやらElle
Decorなどの雑誌が部屋に置いてあった。
Auberge
du Cep
Fleurieのレストラン。上に書いた通り、田舎のレストランだと思うとかなり高いが、値段なりのモノとサービスは提供してくれる。もうちょっと安いといいんだけどなぁ・・・。