BEV(Honda N-ONE e:)試乗記 #5 ~最後に備忘~

これまで試乗記を書いてきましたが、書き漏らしたことを以下箇条書きでメモしておきます。

高速道路の通行料が安い!

これはナニゲに大きなメリットですね。ETCの車載器から聞こえてくる金額が、明らかにいつもより3割くらい安いのですよ。軽自動車で全国を旅行する人がいますが、この差額を考えると確かに軽を選ぶんだろうなーと思いました。でもBEVなので車重が1tを超えているのに割安でよいのだろうか💦。

テレスコがないので疲れる!

N-ONEってテレスコピックハンドル(ハンドルを前後に調整する機能)が装備されてないんですね。チルト(上下)はついてるんですが。その結果、ハンドルが遠い場所にあって、どうしても手が伸びた感じになって、ちょっと疲れるんですわ。ネットで検索してみたら、この問題を指摘する人々多数。だからこそ高速では速度を落としてLKAS任せ、指先でチョイチョイとハンドルを突くような運転がラクに感じたのかもしれません。

プラグアンドチャージ機能(& GO)を試せなかった!

N-ONE e:が日本で唯一実装している機能がプラグアンドチャージで、この機能が使えれば、急速充電を利用する際に面倒な認証が不要になるんですわ。どういうことかといえば、急速充電機のプラグをクルマに差し込むだけで自動的に充電が始まって、利用料もカードから自動的に引き落とされるというもの。これがどうやら、ホンダのアカウントと紐づけされているようで、自分が「所有」するクルマでないとアカウントに登録されないので、結局使えませんでした。まぁそもそも対応している充電器がとても少ないのでまだまだ実用性という意味ではアレなんですけどね・・・。

シングルペダルコントロールはムズい、むしろ回生ブレーキの調整設定をさせてほしい

クラリティPHEVの場合、シフトパドルみたいなのがステアリングの裏についてて、回生ブレーキの強さをコントロールできます。これが非常に便利。おかげでブレーキのパッドが全然減りません。

で、N-ONE e:にはそれがなくて、代わりにシングルペダルコントロールが設定できます。これはアクセルを放すと、回生どころか本当のブレーキが効いて、時速0km/hまで減速、停止する機能。これがけっこう効きが強くて、何度やっても停止線のかなり手前で止まりそうになるので…何回か試してすぐに解除しました。

とはいえ、ノーマルだと回生ブレーキの効きが弱いんですよね。思いのほか減速せず、最後にカックンブレーキになることもしばし。

パドルを設置すると生産コストも故障リスクも高まるでしょうから仕方ないにせよ、車両設定で回生ブレーキの強度を微調整できるようになればよいのにな、と強く感じました。

とりあえずは以上です。ということで試乗記はこれで終わり!

2026/02/06 9:28 AM -


BEV(Honda N-ONE e:)試乗記 #4 ~BEVとサステナビリティ・トランジション~

ということで計5日間ほど拝借したN-ONE e:ですが、5日も経つとBEVということを忘れつつあり、ただの軽自動車というイメージが自分の中で強くなってきています。

BEVに乗り換えることは、それくらい、大したことない、あっけないことなのでしょう。

自分は研究者として、社会がICE(internal combustion engine)車からBEVへトランジションすることの難しさ、影響の大きさを研究しているわけですが、いま個人としてBEVに乗り換えることは、何の悩みもない、ちょっとした日常の意思決定のひとつでしかないように感じています。

イニシャルコストも、CEV補助金や自治体独自の補助金が増えてきているので、たぶん、フツーのICE車とそんなに差はないんじゃないかと思います。

だからこそ逆に、個人がBEVを選択することを社会(政府)がより明確に後押ししていかないと(そしてICE車にアンチの姿勢を見せていかないと)、なんとなくの安心感でICE車が選ばれて、脱炭素は停滞してしまうのかもしれません。

以前にBYDさんからATTO 3をお借りした時も、似たような印象を持った記憶があります。

BEVは、技術的にはすでに「新しいあたりまえ」のレベルに達していて、あとは、社会(政府)が本気でプッシュするかどうかの問題でしかないように思います。

それは社会が脱炭素に本気かどうか(気候変動に恐怖を感じているか)という問いでもあり、やる気を出さないのであれば、我々ひとり一人が地球という神様からしっぺ返しを食らうというだけのことでしょう。

たとえば、充電インフラも、現状で十分なんとかなるとは思いますが、小旅行で使ってみると、やっぱし「イマイチ」なわけです。そういう細かいところが乗り換えの障壁になるので、BEVが走れる環境を整備するだけではダメ。

むしろICE車を捨ててBEVを選びたくなるレベルにまで環境整備をしていくこと、その「さらに一歩前へ」の後押しを社会が支持するように世論を誘導していくこと、それがいま必要なのだと感じました。

2026/02/06 9:11 AM -


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