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2023年1月7日

後輩が出世していると少し凹むね

なんとなくFacebookを眺めていたらこんなものが広告で流れてきた。

マサチューセッツ工科大学社会人向け講座 “Sustainability, Infrastructure, and Innovation”  第2回プログラム参加者募集中(1月20日〆切)

どっかで見覚えのある顔やな・・・と思ったら、後輩のJinhua君ではないか。

自分がPh.D.課程の頃、学費を稼がにゃいかんので、修士課程の必修科目のGISやデータ操作を扱う科目で、teaching assistantをやっていた。まぁまぁうまくやっていたので数年間担当していたのだが、僕の後釜としてJinhua君が来て引き継いでもらったのである。

ということでまだMITに残っていて准教授になったようだ。出世したねぇ。

彼は性格もいい人なので素直によかったねぇ、と思うけど同時に、自分がパッとしてねぇなぁ、と凹みますな。

まぁ自分の人生、残りもそんな長いわけじゃないし、妬んでもしょうがないから、日々ちょっとした幸せを見つけて、飢えることなく生きていければそれで充分でしょうな…


カテゴリ: Massachusetts — Masa @ 5:05 PM

 

2016年8月16日

ボストン警察はメディエーション(調停・ADR)プログラムが存在するも利用せず

Boston officers say no to mediation program | Boston Globe

DSC01413

日本と違って警察は市町村や郡の管轄なのが米国。ということでボストン市はボストン警察が所管となります。あと、大学の敷地内は各大学独自の警察の管轄です。

で、ボストンの警察官のちょっとしたいざこざ(言葉遣いが悪いとか乱暴とか)についての市民からのクレームは、時間と手間をかけて法的に処理をするのではなく、非公式な紛争解決手続きで迅速に処理しましょう、ということでメディエーション・プログラムが導入されたそうです。警官と市民とが調停人立会いのもと、直接話し合って解決策を見つけましょう、というプログラム。

しかし、240件のクレームがあるものの、これまでにメディエーションで処理された事例はなんとゼロ件。120件がメディエーションで処理しうると判定されたものの、警察の総務部局がメディエーションに係属した案件は15件。さらに10件は当事者の警官が拒否、残り5件は当事者の警官がまだ同意していないとのこと。

メディエーション(非公式な紛争解決)という以上、当事者間の同意が存在してはじめて成立するわけです。しかし、警察(警官)の側が同意しない以上、プロセスは成立しません。誰が何と言おうと、当事者至上主義なわけです。

任意の紛争解決プロセスを強制しようとすれば論理的に破綻しています。ということは、その「任意のプロセス」を利用したいという動機づけ、信頼感みたいなものが肝心になるわけです。

で、警官が信用しないこのボストン警察のメディエーション・プログラム。なんでかなーといろいろ考えてみたんですが、僕が思うに、このプログラムがハーバード・ロースクールの学生たちが運営するHarvard Mediation Programによって実質的に運営されているからじゃないかな、と思うわけです。いつもダンキンのドーナツとコーヒー飲んで、拳銃持ったギャング相手に命かけてる警官たちが、ハーバードのお坊っちゃまお嬢ちゃまに、モメゴトの調停を依頼するとはとても思えないわけですよ。ハーバード大の所在地であるお上品でリベラルなケンブリッジ市の警察ならまだしも、良くも悪くも人種の坩堝で事件も多いボストンですからね。

記事だけ見ると、ボストン警察の警官は偏狭だ、と感じるような気もするわけですが、任意の紛争解決プロセスは、最後まで任意である以上、誰がそのプロセスの行司をするのか、そして当事者がその行司に委ねる気になれるのか、がゼッタイ的な必要条件である以上、そもそもハーバード・ローの学生連中が仕切るプログラムを設計した時点で失敗が確定していた、という気もします。


カテゴリ: American politics,Consensus Building,Massachusetts — Masa @ 8:12 PM

 

2016年6月10日

今年のMITの卒業/修了式はマット・デイモンだったらしい

すっかり忘れてましたが、米国の大学はすでに春学期が終わって夏休みですね。ということでこのところずっと卒業式(commencement)が続いていたかと。で、卒業式は、学外から有名な人が来てスピーチするというのが大学のしきたりなわけです。日本は学長なんですよね・・・誰か呼べばおもしろいのに。

で、今年のMITの卒業式、なんとマット・デイモンだったそうです!

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彼はMITの地元のケンブリッジ市出身ですし、なんといってもGood Will HuntingというMITを舞台にした映画の主演でしたし。なお、ハーバード大に進学したものの卒業はしてないそうです。

彼のスピーチをいま聞いてるのですが、世界の水問題を解決する運動を始めたそうでして、その重要性を語ってます。そして、現場に出て行って問題解決にじっさいに携わることの重要性を学生に語りかけています。最初のほうは冗談まじりの雑談ですが、中盤以降のスピーチはなかなかmotivationalです。最後には、科学だけでは社会問題は解決できないという指摘も。おすすめ。


カテゴリ: Massachusetts — Masa @ 12:07 PM