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Practical Advice


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ボストン・ケンブリッジに関するコンテンツは2006年以降更新していません!
かなり古い情報となりますのでご注意ください。

Connecting to the Net at MIT

自己満足だけでなく、少しはみなさんの役に立つ情報を載せねば・・・ということでまずは一番心配なPC環境についてお教えします。
Yahoo!に「・・・マサチューセッツ工科大学(MIT)でのコンピュータ利用ガイド等。」と載ってしまったので慌ててちょっと内容を見直しました (@.@;)

MITではヴォリューム・ライセンスによりWindows XP(英語版)を無料でもらえることになりました。またWindows XPは英語版でも日本語をある程度使えますので、わざわざ日本からPCを持ってこなくても、到着後すぐに購入すればなんとかやっていけるようです。

アカウント・メールアドレス取得 -(できる限り)入学前に処理しておくこと-

まず何よりも重要なのが、MITにおけるあなたのログインネーム(Account、Kerbero Account、Athena Accountなどとも呼ばれる)を確保することです。これがないと何もできません。11桁の学籍番号(スタッフ等の方もID番号があると思いますが)とアカウント・クーポンという紙片が必要になります。 はじめてやってくる人にとってはこの2つをどうやって入手すればいいのかわからないでしょう。まず、学科の事務主任、もしくはあなたの受け入れ担当者に聞いてみましょう。彼らが持っているかもしれませんし、またどこか別の場所で入手できるかもしれません。私の場合は、事前に学科から郵便でクーポンが送られてきました(学籍番号は修士から変更なしでした)。これらの情報はこちらのページにより詳しく載っています。もしMITに着いてからログインネーム取得の処理をしないといけない場合も、このページに載っている指示に従ってください(指示中の"workstation=端末"については後述します)。

これら2点の情報をもとに、このページに行って、必要な情報を入力し、あなたのログインネームを取得し、パスワードを設定してください。ちなみにログインネーム=メールアドレスになるので、ヘンテコで覚えにくい名前を取得しないように注意して下さい。またハッキング対策のため、パスワードもバレにくいものにしましょう。

 

Athenaの利用、セットアップ

MIT学生用の共同コンピュータ資源はAthenaと呼ばれるUNIXのシステムです。ウインドウズやマッキントッシュしか触ったことがない人にはかなり使いにくいと思います(マウスのボタンも3つありますし)。しかし殆どの人は、このシステムをメールのチェックとWebのブラウズ程度にしか使わないので安心してください。Athena端末の設置場所は、誰でもアクセスできる場所と、暗号によりアクセス制限された部屋(Athena Clusterと言います)、大きく2つに分かれます。Clusterの暗号はこの時点ではわからないでしょうから、前者の端末を使うことになります。入室暗号なしでもアクセスできる端末は、図書館(学内に分散していくつもあります:こちらを参照)と学生掛(7号館1F)脇にあります。誰も使っていなければ、ログインネームとパスワードを入力する画面になっているはずなので、入力してログインしてください。

ログイン後、通常ですと画面下にアイコンが並んでいて、Web、Mailなどと表示されているのですぐに使い方はわかるはずです。Athenaのアプリケーションは概して立ち上がりが遅いので、しばらく待ってください(慌てて変な動作をすると余計遅くなる)。WebブラウザはMozillaというものです。これは日本語も表示できます。もし文字化けする場合は、ViewメニューからJapaneseを選択してください。最近は日本語の電子メールも読めるようになりました。基本的にMITのアカウントに来た日本語のメールはAthenaで読めません(大概文字化けする)。もし日本語のメールをMIT到着後早い段階から受信する必要があるのなら、hotmailYahoo!(Japan)Goo!のようなWebによる電子メール送受信サービスを利用してください(日米以外への海外出張を考えると多言語対応のHotmailがお勧め)。これら既存のWebメールであればMozillaで文字コードを日本語にすれば読めます。

ついでに、Webブラウザに、MITの学生としての証明書をインストールしましょう。このページの表、左上の”Get MIT CA (Certificate Authority)”をクリックし、まずMITとしての認証を取得し(もしかしたらこの作業は不要かもしれない)、次にその下にある”Get MIT Personal Certificate”であなた個人の証明書をインストールしてください。証明書は一度インストールすれば、Athena全ての端末で有効になります。これをインストールしていないと、学内の様々なサイトでアクセス制限を受けます。

これで、こちらに到着してしばらくは、Athenaを暫定的PC環境として使えるでしょう。たとえばまず、住所変更の手続をこちらで行ってみてはどうでしょう。ただ長期的にAthenaはあまり便利な環境とは言えません。日本語の入力も使えるはずなのですが設定がきわめて面倒そうですし(私も使ってない)、学期末になると理数系の学生で混みます。早めに自宅PCをセットアップしましょう(本体はこちらで買うこともできます。にせよ、OSは日本から持ってくる必要がありますWindows XPが日本語対応しているので、OSも英語版でOKです。まぁ、到着直後はバタバタするでしょうから、できればこちらの電圧125Vにも対応できるPC[例えばノート型]を日本から持ってきたほうがよい)。

 

自宅でのインターネット接続

MITの寮に住む方は部屋の壁にLAN接続の穴が開いています。ご自分のPCをこのページの指示に従い接続し、設定してください。PCにはLANカードが必要となりますので、事前に用意しておくとよいでしょう。LANカードはどんな安物でも大丈夫です(以後共通ですが、MIT推奨の部品や商品を使う必要は全くありません)。

寮でない場合は少し面倒です。ダイアルアップの場合は、まず自宅に電話線が開通していないといけません。ボストンの電話会社であるVerizonに引越前(とにかく早め)に回線開通を依頼しましょう。Webで依頼できますので日本からも予約可能です(私もそうした)。回線がつながれば、日本のISPのローミングなどを使いすぐにインターネットにつながります(日本で海外ローミングサービスについて事前に調べておくこと)。ちなみにアメリカのローカル電話は通常24時間定額制(いつでもかけホーダイ)プランが一般的なので、市街地であれば電話代を気にする必要は全くないです。市外局番が617でない場合は、アクセスポイントが同一エリア内にあるかどうかチェックしておきましょう。ただし長期的にはローミングは高くつくので、こちらでISPと契約したほうがよいでしょう。MITはTetherというサービスを提供していますが、あまり安くなさそうです。 テレビのCMではJunoNetZeromsnaolより安いことをウリにしています(約$10/月)。

ただ、いまどきダイアルアップ接続では回線速度が遅くて仕事や勉強がはかどらないと思います。そこでDSLかケーブルモデム(ケーブルテレビ網を使ったインターネット)を使うことになるのですが、私はアパートでDSLが使えないのでケーブルモデムを使っています。まだ当地ではDSLがそれほど一般的ではないようですし、トラブルの噂も聞きます。ケーブルインターネットは地元のケーブルTV局(ComcastRCN)と契約して接続します。地元のケーブル局がどこの会社なのかは、アパートの管理人などに確認しましょう。接続に際して、作業員が工事にやってきます(=予約した時間帯に自分が自宅待機しなければならない)ので、その予約を取るためにも、できる限り早めに電話して契約したほうがよいです。混むときは1週間以上先まで予約が埋まっていると覚悟しておいてください。なおDSLでもケーブルでも、PCにLANカードがインストールされている必要があります。

接続できたら、まずWebブラウザに、MITの学生としての証明書をインストールしましょう。先ほどのAthenaと同じですが、このページの表、左上の”Get MIT CA (Certificate Authority)”をクリックし、まずMITとしての認証を取得し、次にその下にある”Get MIT Personal Certificate”であなた個人の証明書をインストールしてください。

 

電子メール

先ほど述べたとおり電子メールアドレスは (Athena Account)@mit.edu となります。多くの日本人はこのアドレスを英語専用にして使っていると思います。でも複数のメールアドレスを管理するのは面倒ですよね。自宅でインターネットがつながるようになったら、下記の方法でMITのメールを日本語で読めるようにするとよいでしょう(前提として、自宅PCには日本語を読み書きできるOSがインストールされていると想定)。

SMTPについて(メールの送信設定)

電子メールを送信するためにはSMTPという設定を行なう必要があります。電子メールのソフトウェアでアカウントを生成するときに、SMTPサーバをoutgoing.mit.eduと設定し、次にSMTPの設定を「送信サーバは認証が必要」に更新してください。詳細情報はこちらを参照されたし

IMAPについて(メールの受信設定)

MITでは比較的新しい電子メール管理システムであるIMAPが使えます。IMAPを使えば、Eudora以外にも、OutlookやOutlook Expressなどさまざまな種類のメーラーでMIT.EDUに届いたメールを受信できます。これらのソフトウェアが日本語版であれば、日本語のメールを読み書きできます。また、学内、学外からでもひとつの受信箱を共有できます(たとえばAthenaの端末で受信したメールも自宅のPCから再度確認できる)。設定が若干難しいのですが、便利なのでトライしてみてください。やり方はここに書いてあります(<=下のほうのGetting Startedの項を見てください)。

1.あなたのメーラーにIMAP用のアカウントを作成します(POP, POP3ではありません)。
2.IMAPサーバーの設定は"POx.MIT.EDU"で、xには数字が入ります。この数字はアカウントによって異なるので、ご自分の数字をここで確認してください。 SMTPサーバはoutgoing.mit.eduです。
3.IMAPへの接続はSSLで行います。Outlookの場合、まず一度アカウントを作成してから、アカウントのプロパティで設定します。ポート番号はSMTPは465、IMAPは993です。
(MITのIS/Tによる説明はこちら

これでうまくつながるはずですが、 私は2回やりなおしたらつながりました。いまいち何故かよくわかりません。うまく動かない場合は、ソフトウェアを再起動したり、つながらなかったアカウントを削除して再設定するなど、何度かトライしてみてください。

IMAPでは、あなた宛の電子メールはすべてMITのサーバーコンピューターに保存されています。よって時が経つにつれ、あなたに割り当てられたスペースがパンクします。適宜、削除するか、自分のPCにバックアップを取った上で削除してください。使用状況はwebmail(後述)にログインすると表示されます。

Web Mailについて

MITにはhotmailのように、webブラウザを使ってメールを見るシステムがあり、webmailと呼ばれています。メールソフトをインストールする必要もなく、どこでも見れるので、結構多くの人が使っています。ついに日本語が読めるようになりました!しかし日本語は書くだけでなく読むのも使えません(いろいろ設定を試してみましたが無理でした)。MITのアドレスは英語だけ使えればいいや(日本語は要らない)、という人はこれは結構便利なオプションです。しかし学期中の昼間は混みあって大変遅いです。最近は調子がよいです。普段からhotmailなどを使っている人は、このオプションも十分使えると思います。

POP3について

MITでは、POP3はもう使わないほうがいいです。設定も普通のPOP3に比べても複雑です。

POP3は比較的もはやかなり古い電子メールの受信方法です。もしIMAPがどうしてもうまくいかないならこちらの方法を使ってみてください。POP3によるMITのメールサーバへアクセスはKerberosという特殊な暗号化処理が施されており、一部のプログラム(EudoraかNetscape Messenger)でのみアクセスできます。まず、自宅PCにKerberosのソフトウェアをインストールしましょう。Leashというプログラムがパスワード管理を行う主プログラムです。Kerberosのシステムでは、Leashがあなたのアカウントとパスワードを使ってTicketをMITのサーバから取得し、このTicketが有効な限りメールのダウンロード等ができる、という手順を踏むことになっています。ただKerberosはあくまで暗号化のプログラムで電子メールのプログラムではありません。

次にメールを読み書きするプログラム(Kerberos対応)をインストールします。EudoraNetscape MessengerならKerberosに対応しています。いずれも日本語版があるので、これらソフトの日本語版をMIT用に設定すればMITのアドレスに来たメールも自宅で受信して日本語で読み、返信も日本語でできるようになります(*Eudora5の日本語版はなぜかうまく動かないという情報有)。各ソフトの設定方法はこちらをご覧ください(IMAPでなく、POP3で設定してください)。なお、Eudora日本語版の最新版は有償のソフトですが、Eudora (4.3-J)という少し古いバージョンは無料でダウンロードできます。このソフト、拙宅ではよくハングアップしていました。

POP3の場合、メールを一度受信してしまうと、受信したコンピューター以外ではメールが見れなくなります(「サーバに保存」オプションを上手に使えば別ですが・・・)。

 

学内でのインターネット接続

学生でノート型PCを持っている方は、無料で学内でもPCをネットにつなぐことができます。職員等の方々はオフィス用に固定IPアドレスというのを購入すれば、このサービスも一緒についてくるそうです。このことをMITではDHCP接続と呼ばれています。通常のLANカードとT1ケーブルを持っていれば、図書館や廊下にあるジャック(通常緑色)に差し込めばつながります。またワイアレスカードを持っている人は、主な教室など電波の入るところでケーブルなしでつなげることができます(ただし電波の弱い地区も多く信頼性はあまり高くないと個人的には思います)。

学内ではじめてネットにつないだとき、ブラウザを開くとマシン登録用のページが勝手に表示されますので、そこで学籍番号などを使って自分のマシンを登録してください。それから数十分したら使えるようになります(よって初回はすぐに使えるわけではないので要注意)。

寮に住んでいて、ノートPCを自分の部屋で、DHCPを使ってネットにつないでいる人は何もしないですぐに学内のほかの場所で使えます。固定IPアドレスを持っている人(xxx.xxx.xxx.xxxという番号をコンピュータに設定した人)、ワイアレスカードを持っている人は、そのPCを使ってこのページに行き、マシンを登録することで、そのPCを学内どこでもネットに接続できるようになります。

問題は、学外に住んでいる学生で、固定IPを持っていない人ですが、まずN42号館(遠い!)かスチューデントセンターの地下に行ってDHCPに対応するためにPCを設定する必要があります。N42のほうは事前に電話してアポを取りましょう(アポなしだと追い返されることもある)。スチューデントセンターは飛び込みOKかもしれませんが、事前に電話して聞いたほうがよいです。設定には20分程度かかります。