東日本大震災関係
地震から10年以上が経ちましたが、津波で被災した地域だけでなく、日本全体どころか世界中でいまだに大きな影響が残っています(たとえばエネルギー政策)。個人として震災を忘れないことは言うまでもありませんが、その影響・意味を研究調査として客観的に記録・分析し、解釈を与えることも、未来の社会をよくするために私が貢献できることかと思います。震災直後は「調査公害」を回避したく、現地での調査に関わることに自分は慎重的でしたが、最近は福島県南相馬市の事例などを研究させていただいております。
関連する調査結果等
- 被災者の声に基づく課題分析 (ステークホルダー分析)調査 (2011年)
朝日新聞に掲載された「被災者の声」を用いた質的データ分析 - 松浦正浩 (2011) 「新聞掲載の「被災者の声」からたどる地元の声:被災地の子供たちは何を語ってきたか」、そだちと臨床, 11, pp. 6-14.
- Masahiro Matsuura (2022) "Disasters as Enablers of Negotiation for Sustainability Transition: A Case from Odaka, Fukushima" Sustainability, 14(5), p. 3101. 査読有
- 森朋子・松浦正浩・田崎智宏(共編著) (2022) 『サステナビリティ・トランジションと人づくり 人と社会の連環がもたらす持続可能な社会』筑波書房:第4章第3節「東日本大震災からのトランジション(福島県南相馬市)」
- Masahiro Matsuura (2023) "The Policies and Politics of Missed Opportunity for a Post-Fukushima Energy Transition (pp. 296-314)" In Araujo, K. Ed. Routledge Handbook of Energy Transitions, Abington, UK: Routledge.