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科学技術イノベーション政策

金沢まちなかエリアにおける
自転車トランジション・マネジメントプロジェクト

背景

金沢市内では、走行指導帯の設置など、自転車利活用推進策がかなり積極的に実施されているものの、全体として、自家用車への依存が高い状況がみられる。しかし自家用車への依存は、中心市街地のにぎわいの喪失、地球温暖化・大気汚染、非効率な土地利用、交通弱者問題、人と人とのつながりの低下など、都市の持続可能性(サステイナビリティ)にさまざまな問題を引き起こす危険がある。そこで、自家用車に代わる持続可能な交通手段として、公共交通機関や徒歩に加え、自転車のさらなる利用が期待される。

金沢の自転車走行指導帯

そこで、自家用車のために「最適化」されようとしている金沢市の中心市街地を、公共交通や自転車・徒歩のために「最適化」されたまちへと変容させることを念頭に、「自転車を安全・安心・快適に利用できる金沢」に向けたトランジョションの戦略を考えるアクションリサーチを行っている。

プロセス

2019年度に、金沢市内外のさまざまなフロントランナー(自転車利用に関連して先駆者的な取り組みを行っている人、行いそうな人) にお話を伺った後、以下の3ステップを念頭に、ワークショップ会合を開催している。

金沢自転車トランジションマネジメント

(ステップ1)現状の課題の共有

いまの金沢のまちで、自家用車への過剰依存がどのような問題を引き起こしているでしょうか? 公共交通や自転車・徒歩はどうして使いづらいのでしょうか?

(ステップ2)未来像の共有  

2030年に自転車を安全・安心・快適に利用できる金沢が実現しているとしたら、どのような姿になっているでしょうか?

(ステップ3)いまできる「アクション」の検討と実行

どうしたら2030年の未来を先取りして金沢の人たちを先導できるでしょうか?

 

※このプロジェクトは科学研究費助成 基盤(A)「我が国の自転車通行システムの整序化へのコンセンサス形成戦略」の一環で行っています。