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公共政策、都市計画関係の文献

私の専門は公共政策形成における合意形成ですので、交渉学だけでなく、公共政策、都市計画といった分野についても研究しています(両者のオーバーラップするところが私のターゲットです)。


The Death and Life of Great American Cities
by Jane Jacobs
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都市に関心がある人間は必ず読まなければならない本。もはや古典ですが、なぜ日本ではこの本が必読書ではないのでしょうか。私が日本の大学で都市計画を習ったのは90年代に入ってからですが、その時でさえ本書で批判されているガーデンシティの設計などを中心に習いました。そんなことだから、現在の東京の姿があるのかもしれません(六本木ヒルズなどのコルビジェ的再開発がもてはやされるというのは私の眼から見れば異常です)。下町復興、中心市街地再生、最近ではニューアーバニズムに興味がある人は必読。最初から読めば、さまざまな既存の都市計画を単なる信奉、イデオロギーではなく、比較理論として整理できます。


Streets of Hope: The Fall and Rise of an Urban Neighborhood
by Peter Medoff, Holly Sklar
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ボストン市の南部、ロクスベリー、ドルチェスター地区にまたがる一部の地域はいわゆる「スラム」の扱いを受け、健康に害を及ぼしうる立地(トラックの駐車場、廃棄物処分場など)の乱立、それに伴う空家率の上昇、犯罪の増加など、ここ数十年、ボストンの社会問題(膿)を一手に押し付けられてきた地域である。本書は、この地域におけるコミュニティ活動、Dudley Street Neighborhood Initiativesが環境改善、地位改善のために果たした功績が記録されている。DSNIがまとめ役となって策定した都市計画は、ボストン市の正式な都市計画として認められており、行政や企業でなく、シビル・ソサエティの非営利組織が社会で果たす役割の可能性を示唆している。あくまで事例紹介の本ではあるが、非営利組織が古典的な「アドボカシー・プランニング」の枠を超え、自ら地域のまとめ役として機能しようとした点など、活動の背後に潜む新たな枠組みの発見に刺激される。

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