2013年9月19日
小職、ヨーロッパ出張の際、スーパーマーケットで食材を手配して部屋で食べることも多いのですが、今回は大失敗をしてしまいました。
それがこのフランスパン。
あまり美味くなさそうだったんですが、マルセイユのスーパーマーケットにこんなのしかなくて、仕方なく買ったわけです。で、部屋で食ってみたら、酸っぱいし、ボソボソしてるし・・・要は、マズ過ぎ!
「なんだこれは!?」とよく見てみると、”précuite” という表記が・・・これって仕上げ前って意味かな?よく見てみると、確かにオーブンで10分間焼け、って指示が書いてあるし・・・。
ひさびさに夏の南仏を訪れたのですが、やはり空のいろは特徴的な濃い青色でした。どうしたらこのビビッドな青色になるんでしょうね。
日本の空は四季があるのでそれなりに趣がありますが、やはり南仏の空を見上げると、その色に心を動かされます。
ひさびさにF. SaganのBonjour Tristesseを読みたくなりました。
2013年8月22日
都会にいると、経済のグローバリゼーションは、日本国内の「公正」で安定した経済システムを破壊する悪の根源のような気がすることもしばしばです。
しかし、田舎にしばらくいると、グローバル化を毛嫌いして、真正面から否定するのもどうかな?という気がしてきます。というのも佐賀の実家の近くに、アウトレットモールやamazon.co.jpの配送センターがあるのですが、夜8時過ぎにウォーキングで近くをあるくと、かなりの数の若者がこれらの施設から出てきて、駐車場へと向かって歩いていくんですよね。こういう光景は、「意識高い系」の方々からすれば、非サステナブルな自動車依存社会のあらわれだの、資本主義によるalienationだの、と批判の的となることでしょう。
しかし、イナカの民の立場からすれば、「これらの施設が存在しなかった場合に、これら数多くの若者はいったいどこで仕事を見つけることができるのか?ホームレスになれとでもいうのか?」と言いたくもなります。ほんと、イナカって、じぃさんばぁさんばかりで、若い人といえば中高生くらいのもんなのです。アウトレットだのamazonの倉庫だのが立地することで、20歳以上の若者がはじめてイナカに留まることができるわけです。地元に仕事がなければ、都会へ出ていって、(家賃などより高い生活費と比較して相対的に)より低賃金であっても、仕事を探すしかなくなるのが現実です。地元のイナカに仕事があったとしても都会に出ていく若者も多いでしょうが、イナカに残ってもいいけど仕事がなさそうだから都会に行く、という人も多いでしょう。
結局、イナカ側としては、グローバル企業と上手につきあって、若者層への雇用を確保することは間違いではないのでしょう。もちろん、大企業はいつでも撤退できるという強力な切り札を持っているので、グローバル企業から得た種銭を使って、リスク回避と将来の持続可能な成長のための新産業創出や立地誘致などは必要でしょう。しかし、(特に、地域の権力者層や裕福な「意識高い系」が)グローバル企業立地を毛嫌いして立地を阻むことは、雇用を見つけられない大多数の若者をその地域から流出させるきっかけとなり、ひいては地域の衰退につながることになりかねないのではないかと思います。