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2024年12月9日

再エネの導入目標なんて現場の気合がないなら無意味

こんなニュースを見かけた今夜。


正直、目標なんて、結局、どうでもいいんですよ。

目標未達でも、みんな、なんだかんだと言い訳するんでしょうし、審議会の委員なり、官僚なり、関係者たちは歳とって現場から離れて、個人として責任なんてとることはないわけで。

むしろね、再エネ(というかそれぞれの事業)について、どうやって実現していくのか、法規制なり社会受容なりをガチで議論しないと、何の意味もない形而上の空論なんですよ。

だからこそいまだに再エネ比率が伸び悩む日本なわけですよ。

どうにかならんもんかな。


カテゴリ: Climate change,Environmental policy — Masa @ 7:20 PM

 

2024年12月2日

STS学会で報告(みその気候市民会議について)

今年度は自分が代表の科研費獲れなかったので「がんばらんば!」と学会発表で業績コツコツ貯めております。

ということで今回はひさびさにSTS学会@東大本郷。分担させていただいている科研基盤(A)「気候民主主義の日本における可能性と課題に関する研究」の一環で、阪大の八木先生がオーガナイズドセッションを組んでくださり、そのなかの話題提供として、みその気候市民会議についてお話させていただきました。

今回のOSのテーマは「気候市民会議の多様な開催を考える」で、日本国内でもいろいろな形態の気候市民会議が実践され始めているので、その経験から今後の展望を考えようというもの。

みその気候市民会議は地区レベルで実施した(たぶん)日本で唯一の事例なので、それなりに特徴がありました。特に、参加者全員が同じようなところで買い物をして、同じ駅(浦和美園駅)を使っている人たちなので、生活圏が同じがゆえにコミュニケーションがハイコンテクストなものとなり、それが共感(あるいは運命共同体という感覚、相互依存の感覚)を生み出していたように思います。

この点を指摘したところ、オーディエンスから重要なコメントもいくつか頂戴できました。狭い地理的範囲(あるいみニッチ)から出てくるアイディアなので、そのような取り組みがたくさん行われれば、現場から一般化されるボトムアップの気候政策が出てくる(通常は世界・国→現場の一方通行)可能性を秘めているかもしれません。

また、普段顔を合わせている地区の人たちが自然と集まってdeliberateした結果と考えれば、無作為抽出などの仕掛けを使って切り取られた熟議の場を設けることの意味は何だろうという議論にもなったのですが、やはり地区であったとしても、地区のボス、地主、有力者などが存在するわけで、それらの構造から解放された熟議の場をつくることに意義がある(そういう構造から解放させる必要がある)という結論になったように思います。

学会によっては、発表するだけでオーディエンスからの反応があまりない、ディスカッションにならないようなところもありますが、今回はとても有意義なセッションでした。こういう場はほんとうに勉強になるので、来年度以降も「がんばらんばね!」と心を新たにした次第です。

あと、久々に対面でお会いできた人たちがたくさんいたので、それもいい機会になりました。来年は懇親会出てもいいかも。


2024年11月13日

バルセロナの交通インフラ視察(トラム/LRT編) (11/06/2024)

宿泊先のまわりの地図を見ていたら、トラムの駅の表記を発見。おお、LRTが走ってるのか!と思ってネットを検索してみると、なんと数日後に新たに開通する路線とのこと。ありゃ残念、と思いきや、すでに軌道や電停は完成してるだろうと思い、見てきました。

駅の周りは柵に囲まれてましたが、すでに車両も頻繁に試運転をしていて、いいものを見れました。

なおトラムの整備により、大街路の中央部が芝生の敷かれたトラムの軌道(複線)で、その脇に自転車道(両方向)が設置される形になっていました。自動車道はほぼ側道扱い。

公共交通へのトランジションはどこでも進んでいますが、バルセロナも進めてますね。

まだ完成はしていないそうで、今後、大通りをさらに改造して延伸させるそうです。


カテゴリ: Environmental policy,Europe,Transition — Masa @ 10:00 AM