2024年12月3日
学会で東大に行ってたのですが、普段の用事は赤門前付近なので、安田講堂前あたりへ行くのは久しぶり。
で、この人混みですわ・・・。
なにかといえば、バエる写真を撮ろうという人たち。中国語かベトナム語がよく聞こえてきたような。連中のfacebookか何かでバズった、ってことなんでしょうな。
まぁ、日曜日ですし、通路の真ん中を占拠して大迷惑をかけてる感じの人はいなかったので、まぁいいかな、って感じはしますが、学生も教員も事務も授業料値上げというかカネが足らないとピィピィ言っているなか、大学とは関係なさそうな人たちが大量に闖入して(※本来は関係者以外入構禁止なんですけどね)、facebookかinstagramに載せる写真を無料で撮っているのは、なんかアイロニーやなぁと思いました。
こういうときこそ、こち亀の両さんのように、なんでもカネにする悪知恵を働かせるべきですな。そこらの木に落ちてる枝に校章でも彫って3,000円くらいで売るとか、落ちてる銀杏の実を東大銀杏だと言って数粒5,000円で売っちゃうとかすればいいのにw。
ま、自分の本務校ではないので、どうこう言うのも無粋かもしれませんが。
2024年6月9日
こんな記事を見かけました。
埼玉新聞「埼玉の推計人口、5カ月ぶりに増 4月は732万6804人 川口→さいたまへ大移動は続く 人口増の街3位は川越、2位は川口、1位は」
埼玉県庁のウェブサイトは人口統計のコーナーが大変マニアックで、かなり詳細なデータをウェブで公開しています。で、人口統計に基づく上記の記事が掲載されていて、私を含めて「やっぱしいまの川口市はダメだなぁ」なんて感想を誰でも抱くわけです。しかし感想で市政を判断するようでは、研究者として恥さらし。ということで元データを見てみました。
埼玉県推計人口(月報データ)
実は記事で書かれているよりも新しいデータが県から出ているのですが、記事にあわせて4月末発表のデータを取り出して見てみました。
確かに川口市からさいたま市への移動は396名です。でもね・・・さいたま市から川口市への移動も260名いるのですよ。つまり差し引きで136名の移動ってことなんですよね。記事の見出しだと、まるで川口市からさいたま市へエクソダスしているような印象を抱かせますが、その逆の移動もそれなりの数がいて、実はそんなにオオゴトでもなさそうなのです。
まぁ全国紙だって厳しいのに地方紙に至ってはPV稼いでナンボの時代でしょうから、煽ルンです、ってことですな。
で、もうちょっと真面目に分析してみましょう。さいたま市は135万人の政令市、川口市だって人口59万人の中核市ということで、そのなかで100名程度の移動って人口からしたら誤差に近い数字なわけですよ。つまり、人口移動の実数を人口で割った比率で検討しないと、実際の人口移動のインパクトってわからないわけです。ということで、全県の市町村で計算してみました。
率で見てみると、ランキングは以下の通りになります。
1位 東秩父村 -> 滑川町 0.1652%
2位 滑川町 -> 狭山市 0.1554%
3位 小鹿野町 -> 秩父市 0.1315%
4位 滑川町 -> 入間市 0.1103%
5位 和光市 -> 朝霞市 0.1034%
6位 東秩父村 -> 秩父市 0.0826%
6位 東秩父村 -> 東松山市 0.0826%
8位 浦和区 -> さいたま市(内他区) 0.0683%
9位 滑川町 -> 東松山市 0.0601%
10位 越生町 -> 飯能市 0.0574%
川口市->さいたま市の実移動136名を川口市の人口で割ると0.0229%で、県内のランキングとしては56位になります。大したことありませんね。
むしろ上のランキングで出てくる町村が本当の人口問題を抱えていると考えるべきでしょう。
東秩父村と滑川町は周辺のより大きな市への移動が深刻なように見えます。東秩父村->滑川町->狭山市・入間市・東松山市というトコロテンのような移動が見えるのもなかなかシブいデータですね。これは3月中の移動に関する数字なので、もしかするとこのトコロテン感は学生さん(高校・大学)の進学に伴う移動かもしれません。やはりこういう数字は本来、年間トータルで見ないといけないですよね。とはいえ、いずれにせよ埼玉県の人口(減少)問題は、秩父や県北部にあるのだろうなぁという気はします。
また和光市->朝霞市の数字が意外と高くて、実は東武東上線沿線では、埼玉高速鉄道・京浜東北沿線の川口市->さいたま市以上に、郊外戸建住宅への転居が効いているのかもしれません。
そして興味深いのが浦和区からさいたま市内の他区への移動がけっこう大きい点。詳しくみると、中央区や緑区への移動が多いので、これもマンションから戸建て住宅への転居かなという気もします。
ほんとうは年齢階層別の数字があると移動の原因を推定できるのでもっとおもしろいのですが、その数字はさすがに公表されていないようです。
まぁこんな感じで、元データをあたって分析してみると、いろいろオモシロイ事実が見えてきます。見出しに踊らされてはいけませんぜよ。
2024年4月28日
沖縄そばってある意味ラーメンみたいなものですが、なぜか内地では日常的な存在とはなりませんね。不思議です。
埼玉県民の自分ですが、自分はかなり沖縄そばを食べるほうだと思います。沖縄出張があればクーラーバッグ持参で、かねひでとかサンエーとかで大量に多種多様な現地の蒸し麺を持ち帰りますし、普段であれば越谷のわしたショップでサン食品の(売り切れてなければ)5食入りの大袋を買います。
また、軟骨ソーキを近所のスーパーで売っているのを見かけると必ず大人買いして、圧力鍋で煮込んで冷凍して、下茹でで取れた出汁も冷凍して、いつでも沖縄そばを食べられる状態にしています。
で、関東(の沖縄ショップ類)で沖縄そばの麺を買うと、かなり高いんですよね。沖縄から運んでるんだから当然だと思いますが。しかし!関東でも沖縄そばを製造している食品工場があって、個人にも小売してくれるネ申が存在するのですよ。
それがリトル沖縄オーバーシーズ。葛西臨海公園駅のすぐそばで、京葉線の高架下です。
駐車場というか工場の前のスペースに駐車もできます。ただしトラックがバリバリ飛ばしてる湾岸道路から狭い入口にスッと入り込まないといけないのでくれぐれもウインカー早めの安全運転で。
で、スゴいのが、工場直売なので沖縄そば200グラムのひと袋がなんと120円!わしただと、沖縄でつくったやつを輸送するコストがかかってるせいでしょうが、2倍以上の値段で売ってます。しかも八重山そば(断面が円形のやつ)も同じ値段で入手できるのですよ!
なんでこんな商売が可能かというと、どうやら都内で沖縄料理屋さんを複数経営されていて、そこの「工場」的存在のようなんですよね。小売はオーナーさんの優しさのようなもので、本来は銀座で調理されてそれなりの値段で出されるもの。
ということで、魚釣りなどで葛西方面に用事があるときは、できるだけ立ち寄らせていただいてます。賞味期限は長くないのですが、冷凍できるんで、多めに買い込んでも問題ないっす。
沖縄そば好きの同志はぜひおためしあれ。