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2024年3月25日

Slackの投稿を電子メールへ転送させる方法

最近、ビジネスチャットが業務の現場にじわじわと浸透してきているように感じます。しかし自分は昔気質の電子メール派で、しかもソフトウェアを常に起動させておくという概念自体が腹立たしい(メモリとCPUのリソース食うだろうが!)ので、できるだけ拒否ってきました。

おかげで以前、とあるプロジェクトで「ボクはSlackを使いません!」と宣言したら、「じゃあいいですぅ~」とメンバーから外されて、コミュニケーション手段が目的を凌駕するのか!とビックリしたこともありました。

で、来年度から参加させていただくとあるプロジェクトがSlackを使うということで・・・逡巡したのですが、来年度は代表の科研費が獲れなかったので、背に腹は代えられない!拒否するわけにもいかず、でもアプリのインスコは許せないし・・・

ということで、Slackの投稿を電子メールへと転送させる方法を見つけました。電子メールをSlackに取り込む方法はいくらでもネット上に転がっているのですが、その逆はなかなか見つからんのですよ。そもそもSlackの開発者って、電子メールが大嫌いだからSlackを開発したんですものね。電子メール側へ吐き出すっていうのは開発者的には許せんでしょうな。

Slack本体は(通知設定はあるけど)電子メールに転送させない仕様になっているので、ここは外部サービスを使います。Zapierという素晴らしい自動化サービスがあって、APIを使ってSlackの投稿を吸い出して、それを電子メールに転送するのを簡単に設定できるんです。最初はPHPでスクリプト書こうと考えてたのですが、SlackのAPIを勉強するのが面倒すぎるので、Zapierにしましたが、ほんと、簡単すぎて最高です。

具体的にはZapierで新規登録して、ホーム画面で[+Create]を押します。選択肢が表示されるので[Zaps]を選びましょう。ちなみにZapとは、マクロみたいなもので、自動化したい一連の作業のことを指します。

Zapの設計画面になりますが、Triggerがトリガーとなるイベント、Actionがそれを受けて処理する内容です。Triggerをクリックすると、何をトリガーにするのか聞いてくるので、SearchにSlackと入力して、Slackを選びましょう。そこから先はメニューを選んだり、編集したりするだけで容易に設計できるはずです・・・ステップバイステップで説明するのはちょっと面倒なので省略します(^^;。Actionのほうも同じ。いずれもテストが成功したら最後に[Publish]を押してZapを起動します。

ということでSlackの投稿がすべて自分の電子メールに届くようになりました。これでSlack常駐どころか、ブラウザ起動しなくても、メッセージが読めるように。快適、快適(※投稿はSlack起動する必要がりますが…)。

なお、Zapierの有料アカウントは毎月49ドルとなかなかのお値段なのですが、2ステップ(トリガー->処理)ならば無料アカウントでも動作するらしいので、Slackからの単純な転送だけなら、問題なしに思います。


カテゴリ: Computers,Media,Research — Masa @ 8:43 AM

 

2023年1月3日

Twitterをまたやめてみる

これまで何度もTwitterの中止を試みたものの、過去にはすべて失敗。気がついたら、ぶつぶつツイートしてました。

しかし、アルゴリズムによる表示操作はやっぱし気に食わないし、単に気分転換したいというのもあり、TwitterはROMしつつ、自分の落書きは昔ながらの自分のウェブサイトのブログに戻してみました。

実際、Twitterのほうが書きやすいですし、画像投稿もぜんぜんラクで、レトロなブログはむしろ使いにくいのですが、その違和感こそが、自分がTwitterに馴らされてしまっているというエビデンスでもあり、そこに戦慄を覚えるのです。

誰かが操作しているメディアに投稿するというのは、もちろん発信という意味では効率がよいとはいえ、なんでもイチから作らないと気が済まない自分としては、心地よくないのです。

この正月にTwitterの過去1年くらいの投稿全削除してみました。公式のTwitter上に、ぼくの足跡はほとんど残っていません(※ブログ投稿したよ、ってアナウンスは自動掲載するように設定してます)。Twilogも禁止設定にしています。

まぁネット上に曝した文字列はGoogleか誰かが記録を残しているかもしれないので、完全にまっさらになったわけではありませんが、ゼロからスタートの気分になっていることは事実です。

さて、いつまでツイ禁続くことやら。空港おじさんとしては次の海外出張がヤバそうだな…。

 


カテゴリ: Life,Media — Masa @ 4:47 PM

 

2022年11月23日

そんなに「共感」したいのか?

最近、某ドラマにハマっているのですが、結果として、Twitterのトレンド欄なんかで市井の一般人の感想めいたツイートを見かけることが多くなりました。

そのなかで先日、「共感できない。」みたいなネガティブな記述があり、おやおやと思いました。

「つまらない」とか「おもしろくない」とかいうのであれば素直な感想に思いますが、なんで「共感」なんてややこしい漢字を使うのでしょう。

一つには、自分の感情(情動)をそのまま表現すると頭が悪そうに見えるので、自分を客体化して、「共感していない」という状態をあたかも客観的に観察しているかのように表現することで、自分を賢そうに見せるという目的があるのかもしれません。

そんな表現を意図的に使っているのであれば、まぁ悪い話ではないというか、自撮りの加工などと同じ、「自分を盛る」手段でしかないので、本質的には「つまんない」と言ってるだけなんだと解釈すればいいのだろうと思います。まぁ言葉遊びというか、言語の可塑性というか。

問題はもう一つの解釈で、「共感できない。」と不満のツイートを書き込む人が、本気で、テレビドラマの制作者に対して、自分(たち)が「共感できる」ドラマを要求しているのかもしれません。

「つまんない」であれば、きわめて個人的な感想ですし、あくまでそのツイ主の心のなかに存在する気持ちの表現です。

しかし「共感」となると、「共」という漢字が使われているせいか、個人の心の中にあるものでなく、対象(この場合はテレビドラマ)との間に存在する間主体的なものを意味するように感じられます。

よって、「共感できない。」とは、ツイ主と制作者の間に「共感」が存在していないことを問題視するツイートだと解釈することもできるでしょう。

そのようなツイートが、暗に共感の生成を要求しているのであれば、それは、制作者に対して、「自分が心地よくなれるドラマにしてくれ」という要求なのではないでしょうか。

「つまんない」であれば単なる感想だし、制作者に対して改善を要求しているわけでもないので、ただのひとりごと(ツイート)で完結します。それが「共感できない」となると、「私に合わせた内容に変えろ」という制作者への圧を発生させます。

しかしその要求は、社会的にみて何か意味があるものでしょうか?

個人的には不機嫌な赤ちゃんの泣き声と同じ種類のものに聞こえます。

もちろん、劇場と同じように、テレビでも視聴者と制作者の間にリアルタイムな相互作用が可能となれば、それはおもしろいことだと思います。

しかし「共感できない」というツイートは、劇場での観客の笑い声やすすり泣き、あるいはヤジや掛け声ではなく、むしろあるひとりの観客がいきなり立ち上がって「もっと私に合ったストーリーにしてください!」と叫び出すようなものではないでしょうか。

なので「共感できない」という言い方をする人には、独善性というか、「私をもっと見て」「自分が好き」みたいな、ワガママな自我を感じてしまうのですよ。

言い換えると、共感の「共」は本来、制作者と多数の視聴者など、みんなの間に存在している共有されたものなのに、「共感できない」というツイ主は、自分と制作者の二者間で独り占めしてしているように見えるのかもしれません。

「共感できない。」というツイートへの違和感から少し考察してみましたが、やはり「共感できない。」という表現はできれば回避したほうが無難なんでしょうね。


カテゴリ: Entertainment,Media — Masa @ 7:30 AM