2025年4月8日
きょうから授業開始です。例年通りのスケジュールで何も変更はありません。

火曜日は東京大学の公共政策大学院で「交渉と合意」科目。こちらも19年目ということで特に大きなリニューアルは予定していません。来年度は20周年ということでいろいろ変えようかな、と。
その後、夜には明治大学専門職大学院ガバナンス研究科で、ゼミの研究指導と「政策研究II-A(都市・地域計画)」科目。都市・地域計画の基本的知識から歴史的変遷まで幅広く扱います。自分なりに「都市計画」についてのイロハを教授します。
翌朝は1限から留学生向けのゼミの研究指導。今年から英語コースを「国際公共政策(International Public Policy)コース」に改称。水曜日はIPP関係の科目ばかり。で、2限は交渉分析の講義、3限は合意形成とサステナビリティトランジションの講義。
これらのほかに、今学期末で修了するみなさん(日・英)に対して、修士論文(リサーチペーパー)の最後の詰めの指導がメールや個別にいろいろ行います。
ということでまたしばらくの間、火曜日と水曜日は授業関係であわただしい毎日が続きます。
2024年12月12日
昨日、留学生向けのResearch Methodの講義で、Qualitative ResearchのなかのCoding作業について授業をしていたのですが、学生からの質問で「それってAIでやったらどうなるんすか?」というのが出てきました。
授業では演習で、3ページのインタビュー書き起こしのプリントアウトを渡して、学生に手作業でコーディングと整理をやってもらっていたのですが、「じゃぁこの書き起こしをChatGPTに突っ込んだらどうなるか、やってみよう!」ということで、学生の前で、やってみることにしました。
で・・・やってみたところ・・・

すげぇ・・・
学生たちがコーディングして、僕が先導するディスカッションで、複数名の結果をまとめてある程度の仮説を構築していたわけですが、それ以上の結果(僕らが見落としていた観点、論点)をChatGPTの野郎は叩き出してきたわけです。しかもAIらしいテキトーな論点ではなく、確かにインタビューの書き起こしの行間をよく読めば、出てきてもおかしくない論点ばかり。
これには唖然。これから授業でいったい何を教えればいいんだろう!?!?・・・としばらくポカーンとしてしまいました。
以前のAIではこんなことできなかったと思うので、毎年毎年、すごい勢いで進化してんでしょうね。
来年のいまごろには、Codingどころか、インタビューの音声を突っ込めば内部で書き起こしして解釈して、質的分析の結果をいきなり表示できるAIが出てきてもおかしくないですね。
そう考えると、質的研究とはいったい何なのか(そしてその教育に何の意味があるのか)、視野を広げて内省しないとほんと、やばい時期が来てますな。
2024年10月11日
先週末はガバナンス研究科英語コースの合宿。自分は2学年で50名超の学生を引率する責任者でして、なかなか大変でございました。

行き先は明治大学の清里セミナーハウス。学生は駿河台から貸切バスなので行方不明者が出る心配はまずないのですが、自分は自家用車移動で、点呼が終わったらセミナーハウスに先回りして会場の準備、などいろいろ大変でした。

とはいえ、学生たちの交流・人間関係構築がかなり進んだようで、大変だけど、やっておいてよかったな、という感じです。