2016年6月7日
東大は退職したんですが、引き続き、客員教授として週1回だけ、交渉と合意形成の講義を公共政策大学院で担当しています。
きょうは、ファシリテーション技法についての演習でした。で、毎年恒例ではあるのですが、実演として、学生4名に「東大のいいところ、悪いところ」について議論してもらい、自分がファシリテーターをするのを受講生に見てもらうということをしました。
講義のなかみはさておき、この実演で出てくる議論の結果って、毎年似たような感じなんですよね。東大のいいところとしては、第一線の研究に触れられる、仲間の学生が優秀で刺激的という意見が例年、多いです。逆に悪いところとしては、老朽化&不十分な学生向けの設備、講義関係の問題(今年は105分が長すぎるという意見など)がよく指摘されます。また留学生との関係でも問題が指摘されることも多いです。
毎年同じような結果が出るので、もし学生の意見を取り入れて改善したいのであれば、こういう議論の場がもっと必要なんじゃないかな、と思う次第です。まぁ東大はそんなことしないから東大なのかもしれませんが。
明日は、明治大で同じ題材でファシリテーションの手ほどきをしようと思います。さて、どんな結果が出ることやら。
2016年5月2日
業務ではデブ症、いや出不精なあたしは、東大で9年間も勤務したものの、本郷三丁目まわりの昼メシ屋をほとんど知りません。
そんなあたしがたま~の外食で訪れてたのが、本富士警察署向かいの「神勢」というラーメン屋。
公共政策大学院(本郷キャンパス最南端)勤めとしては、龍岡門から近いというのが最大の魅力でしたが、それだけじゃなくて、お店の雰囲気が、本郷通りの喧騒から少し離れて、落ち着いてた感じがよかったのかもしれません。本郷通りはラーメン屋がここ数年で倍増しましたが、開店・閉店を繰り返して話題作りみたいな店とかの、チャラチャラした感じがなんか嫌でしてね。
で、神勢で必ず頂戴するのが「つけ麺パート2」というメニュー。何がパート2なのだかよくわかんないのですが、魚介系のつけ麺でほんと旨いんですわ。もしかしたらパート1が存在したのかも。
で、数年前、魚粉が手に入らなくなったとかでメニューから消えかけてました。しかし最近はパート2という謎の名称ではなくなり、魚介系つけ麺とかいう名前で出ています。中身はパート2のころと変わってないんじゃないかと思います。
まぁそんなこんなで、本郷界隈で数少ないあたしが行きつけの店でありました。
きょう、スマホ内の写真を整理してたら、退職前に伺って撮った写真がでてきたので、なんとなく、ブログに書いておくことにしました。
2015年12月16日
小職担当の「海洋科学技術政策論」講義では、毎年、銚子(千葉県)と神栖(茨城県)の洋上風力発電施設の見学に伺わせていただいています。今年は昨日12月15日に実施。12月だというのに太陽がふり注ぐ暖かい1日で、屋外での見学には最高の日和でした。
しおさい1号に乗って銚子駅集合、すぐに外川漁港までバスで移動です。外川漁港では、ちょうど釣りの漁船が帰港してくるところで、活気ある様子でした。

さっそく、漁船(釣り船)に乗り込んで、視察に出発です。

銚子の洋上風車は、沖合3kmほどのところにあります。この日は定期点検で、風車は廻っていませんでした。

台風のせいで、送電ケーブルを海中に下ろしていく箇所(下写真の左側)が破損したそうです。やはり波の破砕力は大きいんですね。
ということで写真中央に見えるように、基礎にベッタリと這わせるような配線に修正されたとのこと。これも「実証実験」の強みですね。

この日は波高1.3mと、まぁまぁ穏やかな感じがしましたが、下の写真にうつっている船で判るように、けっこうな揺れでした。

最後に陸上の変電施設にも伺いました。隣は銚子マリーナ海水浴場といって、きれいで長閑な砂浜です。ここからでも沖の風車が見えます。夏は混雑するようですね。

次に1時間弱、バスで移動し、神栖のウィンドパワー(小松崎さん)の風車の見学にいきました。
神栖までの道のりでは、バスの運転手さんが気をきかせてくれたのか、沿岸の風車街道を走ってくれました。

沿岸から見ても「洋上」って感じがしませんが・・・

突堤に出て眺めると、ちゃんと洋上ってことが判ります。
ちなみに(第1期は)陸上から施工されたのでFIT上は陸上の風車と同じ単価だそうです。

今日のベストショット。神栖で導入されている日立/富士重の2MWダウンウインド型。
ウィンドパワーさんのスゴいなぁ、と思うところが、地元経済への思いが強く、国産・茨城産の風車を導入していること。

今度の鹿島港ウィンドファーム(まずは20基建てるそうです)では5MWを導入されるそうで、鹿島港の南堤付近の陸上に実証試験機が建っていました(まだ稼動してないようです)。