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2017年3月3日

オランダの自転車政策事例

2月中旬にオランダでトランジション・マネジメントに関する事例調査を行ってきました。この調査、自転車の通行に関する科研費研究の一環で行ったのですが、オランダということで、結果として、自転車に関連する事例がたくさん集まりました。写真をたくさん撮ってきましたので、以下アップロードしておきます(無断転載はご遠慮くださいマシマシ)。

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ユトレヒト駅前。オランダは従来、駅前の道路が自転車で溢れかえっていましたが、駐輪禁止となったと同時に大規模な駐輪場整備が進められています。

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駐輪禁止の看板

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運河沿いの柵に自転車を括りつけるのがオランダの習慣ですが、この地区は駐輪禁止となり見事に自転車の括りつけがなくなっています。

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公共駐車場を潰して自転車駐輪場に変更したそうです。

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右側通行の厳守は言うまでもないですね・・・逆送する自転車は1台しか見ませんでした。写真右上に映りこんでいるのは駐輪場の空き台数表示板です。

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ユトレヒト旧市役所地下の駐輪場。電気自転車充電サービス、乳母車貸し出しサービスがあります。上の写真は、駐輪場の空・満を監視するカメラで、駐輪台にセンサーを設置するのではなく、天井に設置したカメラの画像自動解析で駐輪台数を捕捉しています。

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自転車優先道路。この車道では自動車は自転車を追い越してはいけません。

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ハウテン市。自転車を中心に設計されたニュータウンで自転車道のネットワークが張り巡らされ、自動車交通は町を取り囲む環状道路でバリアされています。上の写真のガラス貼りの構造物が国鉄駅で、基本、自転車でアクセスです(高架駅の下が駐輪場です)。

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ロッテルダムの自転車用信号。青・赤の残り時間が表示されます。ここにしか存在しないようなことを聞きました(真偽不明)。


カテゴリ: Environmental policy,Netherlands,Public policy,Urban planning — Masa @ 8:57 AM

 

2017年1月17日

山田うどんから星新一へ

埼玉新聞を眺めていたこんなニュースが。

山田うどん、都心部へテナントで出店 料理の質高め、メニュー絞る

埼玉のソウルフード、山田うどんが都心部にテナントで出店とのこと。どこなんだろうと思いきや、五反田のTOCビル。あそこって微妙に駅から遠い場所ですよね。自分は、約20年前川崎に住んでいた頃、首都高2号線から中原街道に下りるときに見かけた程度。そういえばTOCって昔は東京卸売りセンターって名前でしたよね。

いまTOCビルにどんなテナントが入ってるんだろう?と気になって、ホームページを眺めてみたら、運営会社関連で気になる記述が。

星製薬」と合併していまのTOCに社名変更したようです。「なんで製薬会社と合併?」と思いその会社のホームページを開いてみると、なんと星新一(作家)の実父が創業した会社とな!TOCビル自体、星製薬の工場跡地に整備されたものだそうです。そいえば、星薬科大も五反田にありますものね。

ちなみに桜木町の駅前のモール&ホテルニューオータニが入るビルもTOCの物件だそうです。そういえば壁にTOCって貼ってあったような。

ということで、意外な事実が判明しました。別に秘密じゃないから知ってる人は知ってたんでしょうが、私にとっては目がウロコでした。


カテゴリ: Food,Tokyo,Urban planning — Masa @ 8:36 AM

 

2016年9月5日

ベトナム(南)の風景

先週のベトナム出張は、CBAsiaの会合(トヨタ財団さまご助成)が目的で、その報告は追ってCBAsiaのウェブサイトなどで行いますが、プログラムにはダムの視察なども含まれていて、主会場の市内のホテルだけでなく、いろんなところに出かけましたので、見かけた風景についてちょっと書いておこうと思います。

1.Nguyen Hue Boulevard (グエン・フエ通り)

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今回の会合は、グエンフエ通りという、市の中心部にあるホテルで開催したのですが、この通り、中央が巨大な公園というか、空地になってるんですね。もともとは6車線くらいの大通りだったらしいのですが、なんと車道を塞いで、中央部を歩行者空間に変えたそうです。昨年くらいにオープンしたというのでまだ新しい。僕が散歩したときには、高校生くらいのグループがアカペラで唄っていたり、翌日の建国記念日にさきだつ前夜祭の準備をしていたり、いろんな表現活動の場になっているようです。サイゴン川から風が吹き込んできて、気持ちよい空間なので、夜には若者が繰り出していました。

2.日本による鉄道建設

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グエンフエ通りの北西端ではいま、鉄道駅の建設工事が進められています。というか、ホーチミン市では現在、地下鉄(MRT)建設が進められていて、その工事は日本のODAで進められています。数年後には開通するそうですから、開通したらこの街は、どう変わるのでしょうね(変わらないのかな)?

3.共産党のポスター

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やっぱし共産主義の国でして、政府=共産党なわけです。で、ガバナンスの話はとりあえずおいといて、街のあちらこちらに、こういう街宣ポスターが掲げられています。僕は共産圏のポスターのデザインが大好きなんですわ。あの、人民が斜め上目線で指差してるポーズなんて、芸術ですわな。自分が訪れたのがちょうど建国記念日直前で、建国71年を記念するポスターが多かったような気もします。

4.戦争証跡博物館の日本関係展示

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ちょっと時間が空いたので、War Remnants Museumに行ってきました。ベトナム戦争での米軍の「悪事」を並べた博物館でございまして、いろいろ惨い写真もたくさん掲示されています。とはいえ日本の空襲で焼け焦げた死体の写真を子供の頃から見ている自分としては、まぁ、基本は、同じだよな、という感想を持った次第。それよりも驚いたのが1階の地味なスペースに「ベトナムと連帯する世界」みたいな展示。東欧諸国のポスターなどが列挙される中、日本のベ平連や共産党の活動資料が展示されていたこと。ベトナム共産党にとって、彼らは日本の「仲間」であったわけですね。ちなみに南軍には韓国やオーストラリアなども加わったので、彼らも敵国扱いなわけですが、ここではなぜか日本が仲間として描かれています。こういう意味で、国内の言論の多様性って、生き残り戦略として重要なんだなーと思った次第です。現在、日本からベトナムに訪れるビジネスマンなり観光客が、たとえネトウヨだったとしても、ここでの印象で「いい」イメージを持っているベトナム人に歓待してもらえているかもしれませんから・・・。

5.イオンモール

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渋滞にハマって移動が遅くなって疲れているところにこんな光景が!一瞬、浦和美園にワープしたんじゃないかと思いましたわい。やっぱAEONはすごいわー。


カテゴリ: Urban planning,Vietnam — Masa @ 4:48 PM