2016年6月8日
さきほど、留学生向けのファシリテーション講義で、東京の住みづらいところについて意見集約するという実演をやってみました。
明らかに第一位は「言葉の壁」。学内はともかく、日常生活でかなり困ってるとのこと。自分たちは日本語わからないけど、東京の人たちも英語も母国語も話せない。いろんな説明も日本語だけ。こりゃほんと、困った問題ですね。それに関連して、「人々とのコミュニケーション」も問題のようです。これは言葉だけじゃなくて、気軽に会話できない壁を感じているようです。確かに、日本の人って、見知らぬ人と会話ができないですよね。
他には、高い生活費、生活環境(わかりにくくて混雑してる公共交通、ごみ箱が街にないなど)、食事(ハラル、酒など)、母国との気候の違いなどが挙がっていました。
日本スゴいみたいなテレビ番組多いですが、「国際化」するならば、まだまだ、できるところから改善してかなきゃいかんですな。
2016年6月7日
東大は退職したんですが、引き続き、客員教授として週1回だけ、交渉と合意形成の講義を公共政策大学院で担当しています。
きょうは、ファシリテーション技法についての演習でした。で、毎年恒例ではあるのですが、実演として、学生4名に「東大のいいところ、悪いところ」について議論してもらい、自分がファシリテーターをするのを受講生に見てもらうということをしました。
講義のなかみはさておき、この実演で出てくる議論の結果って、毎年似たような感じなんですよね。東大のいいところとしては、第一線の研究に触れられる、仲間の学生が優秀で刺激的という意見が例年、多いです。逆に悪いところとしては、老朽化&不十分な学生向けの設備、講義関係の問題(今年は105分が長すぎるという意見など)がよく指摘されます。また留学生との関係でも問題が指摘されることも多いです。
毎年同じような結果が出るので、もし学生の意見を取り入れて改善したいのであれば、こういう議論の場がもっと必要なんじゃないかな、と思う次第です。まぁ東大はそんなことしないから東大なのかもしれませんが。
明日は、明治大で同じ題材でファシリテーションの手ほどきをしようと思います。さて、どんな結果が出ることやら。
2016年6月6日
東京湾で釣りと言えば、多くの人が思い出すのは、アジ、ハゼ、キスの3大巨頭なわけですが、じゃぁ実際どんだけ釣れるの、というと、実はそんなに釣れない気がするんですよね。船に乗るとまぁ狙ったものが釣れるんでしょうが、陸っぱりからでは、上記の3種以外の魚が釣れることも多いし、それを狙ってる人も多いわけです。メジナとかスズキとか、マニアも多いわけです。
で、自分はどうかといえば、やはり脂の乗ったアジが旨いので、アジ狙いでいくわけですが、なっかなか釣れないんですわ。30年以上前、自分がガキのころは、横浜木材港の堤防で小アジが簡単に釣れてた気がするのですが、いまはダメですわ。
代わりにやたらと釣れるのがカタクチイワシ。イワシといってもスーパーマーケットはおろか魚屋の店頭に出回ることはないでしょう。だって雑魚ですから。いわゆる「煮干し」のもとになってる魚です。なのでカタクチイワシ狙いで釣りをする人は稀。とはいえ、現実によく釣れるのはカタクチイワシ。
回遊魚なのですが、小魚で頭が悪いのか、自分の足下に回ってくればすぐにサビキに食いつきます。逆に、いろいろ工夫して狙って釣るというよりは、群れが回ってくるのを待って、来たら一気にまとめて釣り上げることになります。そう考えると、パチンコのCR機みたいなもんで、フィーバーが来るのを待って、来たらその間にできるだけ回収するっつぅ釣りかもしれませんね。
自分はいつもアジ釣りに行っては、アジが釣れずにカタクチイワシが大漁ということが多いです。何も釣れないよりはよいですが、愛が欲しい、いやアジが欲しい。
でもまぁパチンコみたいなもんだと割りきれば、それなりにラクチンで楽しい釣りです。
仕掛けは、フツーのサビキ仕掛けです。僕は昔ながらの網のコマセ籠をサビキの上につけて使います。サビキの色は赤と白がありますが、僕は白の方が釣れる気がします。針サイズはイワシなら4号くらいが無難かと。でも口がデカイので大きな針でも釣れちゃいます。オモリは15号くらいが流されにくいので、僕は好きです。
リールのベールを起こして、糸を手で軽くおさえながらゆっくりと仕掛けを落としていくと、糸が出ていかなくなります。これが仕掛け下のオモリが海底に着いた状態です。ベールを戻して、リールを軽く巻いて、糸がピンと張った状態(リールを巻く重さが重くなる瞬間)から、数回巻いて、竿先を上下に大きく2~3回振ります。こうすると、コマセからオキアミが出てきて、魚が寄ってきて、さらにサビキの針も勘違いして食いつくわけです。着底から何回リールを巻くか、が腕のみせどころで、水温や潮流などで、魚の泳層は変化します。イワシは表層にいる(リールを多目に巻く)といわれますが、低層で釣れることもあるので、はっきりいって、いろいろ試すしかないと思います。あるいは隣の人が釣れてるなら、どんな釣り方をしてるのかコッソリ眺めて、真似するというのもひとつの手。
オモリはたぶんもっと軽い方(7号くらい)がアタリがわかりやすいのでしょうが、カタクチイワシはけっこう、暴れるので、15号でもビンビン振動が手もとに来ます。というかアタリの振動が来ても、合わせて慌ててリールを巻くのではなく、敢えて数十秒、放置してから落ち着いてリールを巻くのが正解。その間にサビキ仕掛けのすべての針にイワシを喰わせようという企みです。
群れが大きければ、サビキの6本針すべてにカタクチイワシが鈴なりでついてきます。これは何歳になっても素直に嬉しい。で、取り込みの注意ですが、横浜や市原のいわゆる「海釣り公園」の桟橋は、足元が金網になっていますので、釣れたイワシが針から外れて金網の隙間からポロポロと墜落していくこともある。ということで、自分は必ずブルーシートを持参して、四隅を紐で金網に結んでおきます。こうすれば、ブルーシート上で針からはずせば、墜落リスクがないので、落ち着いて安心して針はずしができます(ただしサビキの針がブルーシートに掛かってしまうことも多いので注意)。
釣れたイワシは海水を張ったバケツにでも入れておけばよいですが、1時間もしたら死ぬので、自分は氷と海水を入れたクーラーで絞めます。釣り場によっては現地でエラとハラワタを取って生干しをつくる人もいますね。回遊してくれば、調子悪くても20匹は釣れるでしょう。調子よければ100匹超えもよくあること。
さて、このカタクチイワシ、調理が何げに難しいです。以前はカルシウム強化になるだろうと、エラとワタとウロコだけ取って、頭もつけたままテキトーに揚げていたのですが、子供たちにはあまり評判よろしくありません。確かにほろ苦い。ということで先日、頭を除去して、「手開き」で中骨まで除去してから調理してみたのですが、これは旨い。いわゆる「サーディン」や「アンチョビ」なので、にんにく油でアヒージョ風にしてみたり、酢漬けにして翌日食べてみたり、刺身に挑戦したり・・・可能性は無限大かも。個人的には、酢漬けがヤミツキになりました。手開きは説明を読むと難しそうですが、実際やってみると、かなり簡単です。というか1匹くらい失敗しても気にしない。なにせ100匹くらい釣れるわけですから。
これから秋まで、しばらくの間、東京湾でカタクチイワシが釣れるでしょうから、気軽なエンターテイメント&食糧調達法として、サーディン・フィッシングを試されてはいかがでしょうか。