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2013年7月14日

トランジション・マネジメント

科研費研究科学技術ガバナンス講座の一環で、オランダのエラスムス大学オランダ・トランジション研究所長のダーク・ローバックさんと研究員2名が来日され、研究会や公開セミナーなどを実施しました。

金曜日夜の公開セミナーでは、トランジション・マネジメントについてイントロダクションとなる講演をお願いしました。小職は逐次通訳役だったのですが、トランジション・マネジメントの概念を理解する上でとても有益な場となりました。ただ、いくつか疑問点も残り、土曜日午前のクローズドのゼミで、democracyという側面でどういう配慮や影響があるのか、詰めて議論することができました。

トランジション・マネジメントですが、まずは、意思決定支援ツールではない、という理解が重要だと思います。自分を含め、いろいろな人々が、市民参加や熟議のプロセスを実践していますが、それらの暗黙の了解として、意思決定に対して何らかの形で情報を提供することが目的にされてきたような気がします。対照的に、トランジション・マネジメントは、人々が議論する場をつくってイノベーションを惹起することに主眼にあって、政府等の意思決定に有益なアウトプット(政策提言など)を生成することに軸足を置いていないようです。むしろ、サステナビリティ(持続可能性)を目標とした社会運動のネットワーク(一種の認識共同体かもね)形成のトリガーとして、トランジション・アリーナという議論の場をつくる活動をしているみたいです。

具体的には欧州5都市でMUSICというプロジェクトをやっているそうで、地域のリーダーなどを集めて、2050年のビジョンを描いてみたり、そこからいろんなアクターが具体的なアクションを起こしてみたり、などの動きがあるようです。


カテゴリ: Environmental policy,Science/Technology Policy,Urban planning — Masa @ 3:12 PM

 

草加の通り魔犯逮捕

時事ドットコム:殺人未遂容疑で中3逮捕=路上で女性刺す-埼玉県警.

草加の氷川町(草加駅の西側)で通り魔事件があって、周辺の住民はなんとなく不安を抱いていたわけですが、やっと犯人が捕まったようです。で、犯人が中3とのこと。

犯人が捕まったのは嬉しいことではありますが、市内の中学生ということで・・・また草加の教育委員会がいろいろ大変なのではないかと思います。

「飛べ」同級生に飛び降り強要 埼玉・草加の中学校 市教委はいじめと断定

なんでこんななんでしょうね。教育が悪い、という人もいるでしょうが、むしろ草加という街が何か、構造的課題を抱えているような気もします。


カテゴリ: Environmental policy,Urban planning — Masa @ 9:00 AM

 

2012年8月20日

ジョン・フォレスター教授特別講演会(9/5京都開催!)

WHAT PUBLIC SERVING PLANNERS CAN LEARN FROM MEDIATORS OF PUBLIC DISPUTES: Micropolitics and Possibilities

日時:2012年9月5日(水)13:30~15:00

場所:京都大学 百周年時計台記念館 2F 会議室Ⅲ
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/clocktower/
講演者: ジョン・フォレスター教授 (コーネル大学 都市地域計画学科)

講演概要:フォレスター先生は、Planning in the Face of Power (1989)、The Deliberative Practitioner (1999)などの著作を通じ、都市計画の決定過程における対話や意思決定の実態をつぶさに観察するすることで、都市計画家の役割を、技術専門家としてだけではなく、多様な市民の調整役にまで拡大再定義された第一人者です。
プロフィールはこちら

今回の講演会では、都市計画分野で活躍するファシリテーター・メディエーターなどの実態を長年観察してきたフォレスター先生が、公共分野での論争・紛争の解決に携わるメディエーターの経験や知識から、都市計画の専門家やプランナーが学ぶことができることは何かを、議論を通じて明らかにしていきます。
定員:30名
言語:英語
参加手続き: 参加無料・要事前登録

参加お申し込みは http://bit.ly/OqUOjM からお願いします。


カテゴリ: Consensus Building,Public policy,Urban planning — Masa @ 6:28 PM