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2024年8月31日

羽田のP1とP2の微妙な違い

昨日は愚息が早朝の便で北海道に行くので送迎。

自分は西へ飛ぶことが多いのでP1ばかり使うのですが、この日はP2。

P2って出口から湾岸線北行きへ向かう場合には、いったんP1のほうまでグルっとまわって改めてターミナル前を通過しないといけないのが、なんか面倒っすね。しかも空港の案内看板では、P1の裏を回るルートを指示されるのですが、そこまで行かずに、手前の赤い橋のところの交差点で右折しても首都高の入口にたどり着けそうだし・・・やっぱ、慣れないルートは運転がちょっとストレス。

で、中も微妙に違うんですよね。いちばんびっくりしたのが、トイレの男女が各階ごとに異なること。確かP1は全フロアに男女それぞれのトイレがあったと思うのですが・・・。

あと5階が予約専用フロアになっていて、一般車は入場できないこと。4階にターミナルビル連絡橋があって混んでいるので、5階に行こう・・・と行ってみたら入場できず、6階は屋上!当日は雨だったので結局3階に戻りました(汗。

なんでこうも微妙に違うのかといえば、P1とP2で経営する法人が異なるからだと思います。P1に慣れた人はP2をつかうとき、ちょっと注意したほうがよさげです。


カテゴリ: Automobile,Life,Travel — Masa @ 9:05 AM

 

2024年5月4日

嫌われる選挙運動

クルマで近所の駅へ愚息をお迎えに行ったところ、憲法記念日ということで、地元選出の某衆院議員が駅前で改正云々とご演説。

まぁ駅立ちはダイジだとは思うのですよ。

しかしこの駅、郊外住宅地のどまんなかにあるものですから、送迎のクルマが非常に多くて、雨が降り出した夕方なんて東南アジアの大都市レベルのカオスな状況になります。バス停の場所にまでマイカーが停車してバスにクラクション鳴らされて追い払われたり、乗降場所が狭いものだから少し離れた路上でみんな待機したり(この路上さえスペースがなくなることも・・・)。しかし駅前広場のまんなかにあるデカいタクシープールは、タクシーが待機していることは稀なのに、進入禁止・駐車禁止ということで、一般車両は使えません。もうすこし運用をうまくできないものかね・・・と地元住民みんなが、悶々としている場所。

で、きょうはそのタクシープールに議員や関係者のクルマが堂々と4~5台、駐車しているわけですわ。しかも政党の名前がデカデカと書かれたサウンドカーも。そこで演説しているのであれば、まぁわからんでもないのですが、単なる駐車スペースとして使っていて、本人たちは駅出口の人通りの多いところで街宣してるわけです。

まぁたぶん、許可は取ってるんでしょうけどね。駅前に交番あるし。

でも普段、「駐停車場所が少ねぇなぁ・・・」「タクシープールに停車できたらラクなんだけどなぁ・・・」と感じている地元住民からすると、「なんであいつらが駐車してんだよ!」「どうせ議員の特権なんだろ!ちくしょうめ」とやっかみたくもなるものです。自分が駅に用事があるときは、近所のコインパーキングにカネ払って駐車して歩いてくるしかないわけだし。

たぶん今日、送迎であのクルマを見かけた人は、「選挙でこいつの名前を書くのは絶対にやめとこ」って気分にはなったでしょうな。人間なんてそんなもの。


カテゴリ: Automobile,Public policy — Masa @ 4:05 PM

 

2024年3月29日

欧米でのPHEVブームとその批判についての考察

BEVの普及停滞が「想定外」で、どのメーカーも当初の意欲的なBEV転換戦略を取り下げている、といった報道が今年に入って増えてきました。で、市場はどうなったかというと、PHEVの売れ行きがよいとのこと。
PHEVというのは説明が実は難しいのですが、昔のPHEV(たとえば前期型プリウスのPHEV)は、ICE車ベースのハイブリッド車のバッテリーにコンセントをつけて、直接充電できるようにしたという感じで、バッテリーの容量が小さいので電気だけで走行できる距離は非常に限られていました。しかし最近のPHEV(たとえば新型のプリウスPHEVCX-60)は、大型のバッテリーを搭載できる車両設計になっていて、80km程度は電気だけで走行できるようになっています。ですので、日常使いは実質BEVで、長距離の旅行のときだけエンジンで走ることになるので、CO2の排出は純ICE車に比べてずいぶん抑えられるだろう、という想定になっています。もちろん純BEVであれば長距離の旅行でもCO2排出ゼロの脱炭素になるのですが、やはり充電インフラへの不安がまだ残り、さらにガソリンスタンドがまだ津々浦々に存在している現状だと、長距離はガソリンに依存したくなる気持ちも強く、結果としてPHEVが売れることになるのかと。

実は自分も後者のPHEVに該当するホンダの珍車、クラリティPHEVに乗っております。クラリティPHEVは実はもうとっくに終売になっていて、6年くらい前に発売されたんですが、当時は時代を先取りしすぎたんでしょうね。新車販売価格が600万円超となり、結局、日本国内で200台くらいしか売れなかったという噂のあるシロモノです。結果として中古価格が暴落し、自分は2年ほど前に中古を半値で購入しました。中古だとCEV補助金が使えないので損した気がしますが、それ以上に価格が落ちる気がしますので、冷静に考えると無問題です。で、クラリティPHEVはそんな昔に設計されたPHEVですが、EV走行距離が100kmほどありまして、普段はほぼエンジンを掛けずに乗っております。
さてさて、前置が長くなりましたが、今週に入って、欧米のほうで「PHEVはやっぱしダメ!」という論調がでてきました。なぜかといえば、EUによる大規模な排出量実態調査の結果が公表されて、PHEVドライバーによるCO2排出が、想定よりもぜんぜん多いという事実が明らかになったため。

なぜ想定よりもCO2排出が多いのかといえば、身も蓋もない結論なのですが、ドライバーが充電をサボって電欠させてしまい、短距離でもガソリンで走行しているから、だそうです。
まぁ気持ちはわかるんですよね。自分もたまーに「しまった!充電忘れてた!」とセブンイレブンに最近よく貼ってあるポスターのお姉さんのように焦ることがあります。そうなるとガソリンで走っちゃいますよね。
あと、言い訳がましいことを言えば、日本の電源構成を考えると、短距離であったとしても80km/h以上の高速走行だと、たぶんICEで直接駆動した方がCO2排出量がトータルで少なくなる気がします(誰か計算して・・・)。BEVの弱みって高速走行で、(車種にもよるでしょうが)80km/hを超えたあたりからどんどん電費が悪くなるんですよね。クラリティPHEVは高速ではエンジンと車軸を直結させるので、高速走行時の燃費はかなりよいのです(※モーター駆動のみ、エンジンは発電のみのPHEVも多いのでこれが該当しない車種も多いです)。もちろん電源構成が脱炭素的には悪の根源なのですが。
ということで、PHEVの実効性を高めるためには、ドライバー・オーナーがきちんと毎日充電する、という行動変容が必要になってくるわけです。あと、集合住宅などの駐車場にも200Vの充電コンセントを設置することもダイジですね。急速充電ステーションに2~3日に1回行って充電しなきゃいけないというのは不便すぎます。基本的に駐車場に200Vのコンセントがあることが、PHEVによるCO2排出削減(※でも脱炭素にはならない)の前提なわけです。
そう考えると、今週になって出てきた「PHEVはダメ、BEVに!」という論調は、気持ちは理解できるのですが、ちょっと言い過ぎかな、と。むしろ上記のような環境が整備できるドライバー・オーナーをまずはPHEVに移行させて、EVモードで走らせる政策を導入すればよいのかなと思います。BEV原理主義でトランジションを図るのも一つの手段とは思いつつ、結局PHEVが売れてしまうのであれば、むしろPHEVをきちんとEVモードで走らせてもらう施策も一つの手段かなと思うわけです。とはいえ転換に一番効果的な政策は、ガソリン価格を暴騰させることなんでしょうがね。
こちらはベトナムで急増中のVinfastのBEV


カテゴリ: Automobile,Environmental policy — Masa @ 8:11 AM