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2014年8月15日

X240のポインティングデバイス

あたしはX20型以来、ThinkpadのXシリーズを長年愛用して参りました。小型のノートPCでありながら、とても頑強で、カスタマイズも容易な躯体として、離せない存在であります。

しかし、昨年登場したX240型は、従来のXシリーズとは大きく異なる躯体となりました。かなり薄型・軽量化され、ディスプレイも大型化されました。外見はぜんぜん違いますが、MBAを意識しているように感じます。カバンに入れても邪魔くさい感じがしません。少し軽い気もします。しかしその代償として、バッテリーは脱着不可能となり、AC/DCアダプターのコネクタも従来の丸型からUSB型に変更になりました(薄型化により従来の丸型が使えなくなったのでしょう)。ここらへんはまだよいとしましょう。購入時に英語101配列のキーボードが選択できるのも、Thinkpadのすばらしい伝統が維持されています。

いちばんの問題はポインティングデバイスの変更です。従来は、トラックポイントといって、キーボードの中央部にある赤いゴムのポッチ(※人間の乳首にそっくりです)をグリグリしてカーソルを動かして、クリック用のボタンはスペースキーの下に3つ配置されていました。慣れている人にとってはこれが当然であり、またこれがあるからこそ、Thinkpadを使い続けてきたわけです。しかし、X240になり、トラックポイントは残されているものの、パッドというのでしょうか、四角形のエリアもスペースキーの下に設けられ、ここを指でなぞることでもカーソルを動かすことができるようになりました。これはこれで追加機能なので、パッドによるカーソル移動を機能停止させればいいだけなのでしょうが、いちばんの問題は、従来のクリック用のボタンがこのパッドと一体化されてしまったことです。つまりトラックポイントでカーソルを動かすとき、クリックは、パッド全体を押下しなければならないのです。別にそんなに変わらないだろうと思われるでしょう。しかし、従来のボタンに比べてストロークが明らかに大きくなっていて、指に力を入れて押し下げないと反応しません(「ガッチャン」という派手な音さえします)。しかも、3つの領域が明確に区切られていないがために、左クリック・中クリック・右クリックの誤認識が非常に多く、左クリックしたいのに、右クリックしたと思われてコンテキストメニューが表示されまくる、というイライラな自体が頻発します。

いっそのこと、パッドかトラックポイントか、を購入時のオプションにしてもらえればいいのに・・・しかしWindows8がジェスチャとかいう、iPhone/iPadの真似みたいな機能を導入したので、パッドがないとWindows8(のジェスチャ機能)に対応できない・・・という大人のクソみたいな事情のしがらみもあったようで、パッドが標準装備になっちゃってるみたいです。

今日、Adobeのイラストレーターで仕事しないといけなくなって、さすがに耐え切れず、外付けマウス買って来ました。もうぜんぜん快適。X230の頃であれば、トラックポイントでもデザインの仕事はじゅうぶんできたのですが。

X230に戻す、という選択肢もあったのですが、やっぱし相対的には、重く感じるし、図体もかさばし、画面の解像度も劣るので、X240にしがみついています。じゃぁそれで納得の選択なんじゃないか、と思われるでしょうが、X240からパッドを除去してもらえばもっといい機体になるわけですし、パッドの装着自体が明らかに政治的な「改悪」なので、ほんとうにイライラしてしまうわけです。どうにかならんものでしょうか・・・。


カテゴリ: Computers — Masa @ 8:39 PM