2025年7月3日
せっかくポルトガルまで来たので空き時間にちょっとだけ観光させてもらいました。
リスボンの中心市街地からちょいと離れたべレムというところへ行ってきました。
ジェロニモ修道院というところが有名らしいので行ってみたら・・・

大行列!オーバーツーリズム真っ盛り。なんと入場まで2時間待ちだったようです。ということで華麗にスルー。
ということで隣にあった海事博物館に寄ってみました。大西洋に面した海洋国家として14世紀ごろから一気に発展した経緯がなんとなく理解できました。長崎に入港した時の地図も掲示されていました。

その後、けっこう歩いてベレムの塔へ行ってみると・・・

なんと改修中 Orz…

でも大西洋を見渡すことができて、潮の香りも感じることができて、ちょっとした気分転換にはなりました。
釣り人としては、やはり海を見るとテンションあがりますね。
2025年7月2日
なんか雲行きが怪しくなってきましたが、まぁいつものことといえば、いつものこと。

こうやってBATNAの脅しをかけて譲歩を迫るのは、交渉のやりかたとしては基本なので、問題はその脅しにどのくらいリアリティがあるか、ってことですな。今回ちょっと嫌なのは、30%という、なんか微妙な数字が出てきていることか。実行しようと思えばできなくもないんだろうな、という感じ。あと、参院選前を狙ってカードを切ってきたのがミエミエなあたりは、セコいというか、ダサいというか、スマートではないというか。
でも一番の問題は、日本側のBATNAがどこにあるかっていうことで、安保の話を含めると非常に厄介なので、とりあえず経済だけに絞って考えてみたときに、自動車にせよ何にせよ、「日本企業に米国以外の市場がどれだけあるのか?」「米国市場を失ったとしてどれくらいのダメージがあるのか?」っていうことを冷静に考えてみる必要があることでしょう。
もし米国市場に大きく依存しているのであれば、それはこれまでの日本企業や政府の政策の見通しが甘かった、と言わざるを得ませんし、さらに安保でキンタマを握られている(いつでも握り潰される状況にある)いるわけですから、もう言いなりになるしかない、というのが交渉分析の結論となってしまいます。絶対に解けないムリゲーですね。このムリゲーを強制的にプレーさせられている赤沢担当大臣が可哀そうに見えてきます。
そうなると、自動的に数年は厳しい状況を甘受せざるを得ないでしょう。逆に、日本が「蜂の一刺し(※若い人にはわからないか・・・)」となるような一手を持っているかどうか・・・。
いずれにせよ、企業にせよ個人にせよ国にせよ、こういう状況で必要なのは、耐え忍んで市場の多様化を進めることで、ある特定の顧客・市場・業態に依存することのリスクをよくよく考えておくべきでしょう。「選択と集中」の真逆ですね。多様化は短期的には「無駄」なコストを発生させますが、交渉分析として考えると、BATNAを強化することになりますし、実際に縁を切るようなことになったとしても、ダメージは小さくなります。
まぁ「人生、自己防衛」だと考えると、日米関係なんて考えている暇があったら、自分自身の仕事や生き方について、同様に「多様化」が図れているかどうかを、もう少し真剣に反省してみたほうがよいかもしれないな・・・とトランプのやり方を見て思った次第。
リスボンの中心市街地は、マジで観光客だらけで、人混みが嫌いというか生理的に受け付けない自分にとっては、微妙にツラかったです。

昨年行ったバルセロナは「観光客は来るなデモ」が発生するほどに地元民がキレている状況でしたが、リスボンはそもそも「地元民が住んでいるのだろうか?」と疑いたくなるほどに、とくに中心部は観光客だらけでした。
ただしアジア系の人はほとんど見かけず、たぶん欧州やアメリカの人たちなんだろうなという雰囲気でした。これは時期のせいかもしれませんね。欧米では学校が終わってちょうど夏休みに入る時期だったので、その第一波が押し寄せていたのかもしれません。

時期を外せばもうちょっとゆっくりできるのかもしれませんね。いずれにせよリスボンの街がオーバーツーリズム状態になっているのは間違いなさそうで、これから来る人は注意しておいたほうがよいかもしれません。