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2013年8月1日

不思議な新聞記事

「女性の裸興味あった」医師、スマホで盗撮疑い : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

この記事、なんとなく、違和感があるんですよね。

一つ目が「女性の裸興味あった」の表題と本文。そりゃ、男なら、女性の裸に興味はあるでしょうさ。まぁ警察からの情報が「女性の裸興味あった」なのでそのまま掲載したということなのかもしれませんが、そんな情報は全く必要ないでしょうに。この表題だけ見ると、風呂場を覗いたんだろうな、と思わせるわけですが、実際は駅でスカート内を盗撮した容疑だそうです。デスクがミスリードを意図してこんな表題にしたのかもしれませんね。

二つ目が「スマートフォン(高機能携帯電話)で動画撮影」という表現。いまどきスマートフォンを知らない人なんていないでしょうから、敢えて括弧書きで高機能携帯電話なんて表記する理由はないでしょう。もちろん、スマートフォンなんて知らない高齢者向けの配慮だ、というのかもしれませんが、そういう人たちならば、「高機能携帯電話」と言われても、何のことだかわからないんじゃないでしょうか。

たいしたことではありませんが、言説分析の練習みたいなつもりで、メモしときます。

追記
考えてみたら、医師が「女性の裸に興味がある」ことも非難しているんですね。医師は女性の裸を見る機会もあるでしょう。だからこそ敢えて「女性の裸興味あった」と記載することで、「そういう目で患者を診ていたイヤらしい医師なんだよ、この容疑者は」って言説を構築する意図がどこかにあるのでしょう。しかし容疑自体はスカート内の盗撮なわけで、女性の裸に興味あることとは実はあまり関係ないのですよね。それでも、あえて「女性の裸興味あった」と記すことには、やはりこの医師、あるいは医師全般に対する何らかの感情を、新聞社のデスク、記者、そして読者も持っているんじゃないかと思われるわけです。


カテゴリ: Media — Masa @ 11:05 AM