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2013年8月2日

竹島に関する特別世論調査

平成25年度特別世論調査 – 内閣府.

竹島に関する世論調査ですが、調査設計が悪いんじゃないかな、と思います。

後半に実際に使われた調査票が載っていますが、「資料1」なる文書をまずは調査対象者に読ませています。竹島に関するかなり詳細な記述なのですが、質問に回答してもらう前にこれを読ませる意図がいまいち理解できないです。竹島についての認知度を確認したいのであれば、事前に情報を与えないのが普通じゃないかと思われます。かなり詳しい情報を与えた後で、資料1に正解が記載されている「竹島に関してあなたが知っていたこと」を選べと聞くのは、どうも理解しがたいです。もちろん、質問の背景や文脈を理解してもらうために関連情報をまとめた資料を提示することはあるでしょうが、認知を問う質問の前に、質問で聞く内容とほぼ同じ情報を提示してしまうのは、大きなバイアスがかかるんじゃないかな、と思います。

「国民の認知度は高いよ」というデータを取りたかったのかもしれませんが、逆噴射してしまって、「竹島は・・・我が国固有の領土であること」のような比較的誰もが知っていそうな選択肢でさえも、選択する人が60%程度にとどまってしまったのでしょう。素直に質問していたら、もう少し高い数字になったんじゃないかと・・・信じたいところですが。もしかして、ほんとに6割程度しか認識していないのかなぁ・・・うーん、もう少し信頼できるデータが見たいですね。


カテゴリ: Public policy — Masa @ 3:08 PM