2016年6月10日
先日の講義でファシリテーション演習をした際、僕がファシリテーションの実演をするために、学生さんたち4名に「近所のうまい店」をテーマに議論してもらいました。
なんか役に立つかもしれないので以下備忘まで結果をメモっておきます:
・麺
・そば
・神田まつや
・ラーメン
・魂心家
・(もう一件あったのだが他の学生が付箋持って帰っちゃったw)
・うどん
・丸香
・やきそば
・みかさ
・居酒屋
・ライオン
・天狗
・丸どり
・国民酒場
・肉
・ねぎし
・リバティータワー脇の焼肉屋(名称不詳)
・中華
・揚子江菜館
・喫茶店
・さぼうる
すっかり忘れてましたが、米国の大学はすでに春学期が終わって夏休みですね。ということでこのところずっと卒業式(commencement)が続いていたかと。で、卒業式は、学外から有名な人が来てスピーチするというのが大学のしきたりなわけです。日本は学長なんですよね・・・誰か呼べばおもしろいのに。
で、今年のMITの卒業式、なんとマット・デイモンだったそうです!
彼はMITの地元のケンブリッジ市出身ですし、なんといってもGood Will HuntingというMITを舞台にした映画の主演でしたし。なお、ハーバード大に進学したものの卒業はしてないそうです。
彼のスピーチをいま聞いてるのですが、世界の水問題を解決する運動を始めたそうでして、その重要性を語ってます。そして、現場に出て行って問題解決にじっさいに携わることの重要性を学生に語りかけています。最初のほうは冗談まじりの雑談ですが、中盤以降のスピーチはなかなかmotivationalです。最後には、科学だけでは社会問題は解決できないという指摘も。おすすめ。
アイスランドはご存知の通り、大西洋のいちばん北にある島国で、火山や温泉やビヨークで有名であります。絶海の孤島みたいな感じもあり、「みんなが行かないところに観光に行きたい」ニーズを満たしているニッチな島かもしれません。議会政治という面でも特徴的な政府ですね。
アジアからは物理的にとても遠いのでアジアの人たちにとってはあまり縁がない国ですが、実は、アメリカやヨーロッパの人たちにとってみれば、ちょうど中間地点にあるので、わたしたちに比べればずっと、身近な国なのではないかと思います。飛行機で欧~米間を移動したら、近くを通り過ぎるわけです。
そんな地の利を活かしてか、アイスランド航空は、レイキャビクをハブとして、欧州と米国をつないできたんですね。つまり米国発の人はまずレイキャビクに飛び、そこで乗り継いで欧州の目的地に飛んでいく、と。レイキャビクなら中間地点なので乗り継ぎに伴う遠回りを防げるでしょう。また、小さな空港なので、ヒースローやドゴール空港のように、乗り継ぎの移動で苦労したり、着陸渋滞で遅延したりするリスクも小さいわけです。あと、直行便で長時間同じ席にとどまっているのが辛い人も多いでしょうが、レイキャビクで一度下ろされるので、そういう人にとっては身体的にも負担が少ないかもしれません。
アイスランド航空のB757(2003年レイキャビク空港にて筆者撮影)
ただ、顧客メリットがそれだけじゃ主要路線で直行便を飛ばしてる大手の航空会社に勝てないので、「LCC」なんて言葉ができる以前から、アイスランド航空はLCCのようなことをやっていました。つまり、椅子もちょっと狭くて、値段を安くしてロードファクターを高めて、メインの顧客は学生とかバックパッカーとか、みたいな。自分もボストンに暮らしてた頃、欧州出張でいちど、使ったことがあります。
このビジネスモデルを使って、アイスランドに新しいLCCができているようです。WOW Airという会社で、そのネットワーク図を見ると、レイキャビクをハブとして欧米各都市をつなごうという意図が明らかです。
こんなふうに、緯度の高い地域にある航空会社が、大圏航路を活かしたハブ&スポークのネットワークを構築するというのが、ひとつの趨勢になってきているようにも思えます。フィンランド航空も中国等需要の増加で、アジア各都市とハブであるヘルシンキを結ぶ路線を勢いよく増やしてます。
そう考えると、これから、アラスカのアンカレッジをベースに、アジアと米加を結ぶ航空会社が出てきてもいいんじゃないかな、という気がしなくもないです。日米間の長時間フライトに乗っていると、アラスカあたりで「まだ半分かよ・・・」「そろそろ降りたい・・・」みたいな衝動に駆られることありますもんね。最近勢いのあるアラスカ航空あたり、やってみたらおもしろいんじゃないかなという気がしなくもなく。