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2009年10月28日

電源三法よりもサステナブルな見返りの時代か

東芝が電気自動車に向け2次電池の量産工場を新設

このニュースはいい知らせだと思いました。以前から東芝が柏崎に工場をつくるという話はあったと記憶していますが、これはその流れなのでしょう。

柏崎刈羽発電所と直接の関係があるわけではないでしょうが、なぜあえて柏崎に東芝が?と考えると、やはり発電所の存在とまったく無関係だとは思えません。しかも電気自動車向け電池ですから、原子力発電でつくった電気を溜め込むための電池を製造することになるわけです。これだけ不景気なわけですし、大企業の企業立地は地方経済にとって重要な活性化材料。少なくとも柏崎市内では東芝は大歓迎されるでしょう。原子力発電に絶対反対の立場から見ると、原子力発電依存の経済構造(いわば「鉄の檻」)を一層強固にするものではないかと思われるでしょうが、柏崎の地域経済が心配な私としては、三法交付金などという不安定なシステムよりも、企業立地による雇用確保というサステナブルなシステムのほうがまだましではないか、と感じた次第です。もちろん、東芝一社依存になるとバーゲニングパワーを失い危険なので、柏崎市は日立なり三菱系なり、他社の誘致も推進したほうがよいでしょうが。


カテゴリ: Environmental policy,Public policy,Science/Technology Policy — Masa @ 9:10 PM