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2025年2月22日

プノンペンのナイトマーケットはそろそろ終了

プノンペンのリバーサイドの北側のあたりに「ナイトマーケット」という夜だけやっている市場があります。

もともとは一村一品運動の一環で、場所柄もあって観光客にお土産を売るのがメインだったようなのですが、いまでは扱っているものがほぼほぼ「ただの市場」になってしまい、強いて言えばステージがあって地下アイドルみたいなのが歌ってたり、その裏にゴザを敷いたフードコート(?)らしきものがあったり、という場所。

で、ここ、そろそろ強制的に終了させられるようです。

というのも、韓国政府の援助で、ここからトンレサップ川を越える橋を架ける事業が今年から着工するそうなんです。

ということで、このナイトマーケットの会場が工事現場になるため強制退去。ただし報道はないようですが、現地の教え子から聞くに、市場の人間は反発しているようで、これからどうなることやら。移転先も提供されないようですし。

ちなみに「トンレサップ川に橋を架ける」のは国際援助業界でミョーなシンボルとなり、競争をあおってしまったようです。当初は日本政府が「柬日友好」橋を架けて、それが大変よろこばれて、いまでは500リエル紙幣の裏に日本の国旗とともに柬日友好橋の絵が印刷されているわけです。で、対抗心に火がついた中華人民共和国は、そのすぐ隣に「柬中友好」橋を架けて、柬日友好・柬中友好それぞれの橋を一方通行にして交通容量を倍増させました。中国は他にもあっちこっちで橋を架けてるそうです。で、今回の「柬韓友好橋」で、これは柬日友好橋の1km弱下流に、トンレサップ川だけでなくメコン川も超えてその先まで直接行けるようにするというもの。まぁ明らかに柬日友好橋がシンボルとなって「援助合戦」が勃発したというものですわな。

そのあおりをナイトマーケットが受けた、というわけですが、ナイトマーケット自体もちょっとコンセプトがあやふやな場所で、これを機にリニューアルできればよいのでしょうね。


カテゴリ: Cambodia,Public policy,Travel — Masa @ 8:42 AM