2011年3月22日
災害復興に向けて都市計画研究者(学生)はいかに関わるか
ハリケーン・カトリナからの復興に際してコーネル大学の都市地域計画学科の一員として現地に入ったJohn Forester先生に、これからの震災復興における都市計画系研究者や学生の関わり方についてアドバイスをいただきました。
以下、私自身の解釈に基づく要点です。ご本人の言葉をそのまま訳したわけではないので文責は私にあります。
- まずは現地の人の声に耳を傾ける
- 自分の思想、技術、解決策を押しつけてはならない
- 米国では過去に、一部のコミュニティが研究者の好き勝手にされて迷惑を蒙った歴史(研究公害)もあり、研究者の関与に対して警戒感が高い
- 現地のパートナー組織が必要
- 現地からの要請で関わるのであれば自ずとそのような組織が存在するはず
- 現地に関わる段階で地元の団体が重要になる
- 学生が関わる前に十分な注意(研修)が必要
- 「技術を供与してあげる」ような思想、姿勢、態度は受け入れられない
- 相手に知識が欠けていると言っているようなもので相手を蔑むことになる
- 自分の能力を過信させない必要がある
- 「技術を供与してあげる」ような思想、姿勢、態度は受け入れられない
確かに自分のまちづくり思想を押し付ける都市計画のひとたち、多いですものね。われわれの先入観を取っ払って、現地の人たちが何を望んでいるのか、きちんと聴いてまわるところから始めるべきなのでしょうね。