2025年3月14日
ぜんぜん論文が書けない松浦です。しかし”sustainability transition”がらみの論文はアホみたいに急増していて、Google Scholarのアラートメールでも毎週のように新しい論文が出たよ、って案内が来ます。
とはいえ、トランプ政権は地球温暖化自体をマジで否定して、この数か月で職員解雇だの事業中止だの、まさにトランジションの「逆コース」をすさまじいスピードで実践しているわけです。そういう意味ではトランプ氏は(向かう方角ははとんでもないけど)有能なチェンジ・メーカーなのでしょう。
そう考えると、気候変動というか長期的な社会の持続可能性(≒自分の子供や孫たちの将来)が不安な自分としては、悠長に傍観者として論文なんて書いている暇はなくて、むしろ現場で「実践」して、そこからトランジションを加速するための知見を獲得して広めることこそが、自分に課された役割のような気がします。
ということで来年度の目標は、トランジション・マネジメント(加速)の現場での実践に注力・・・かなと思っています。
2025年3月11日
ひさびさに金沢市へ。

科研費研究の一環で2018年頃から、トランジション・マネジメントのフィールドワークをしていたのですが、コロナ禍の混乱、さらに昨年の震災もありずっと止まっていました。やっと再起動のような感じのワークショップを開くことができました。

2025年3月8日
今週末は名古屋大学で研究会。ということで、ちょっと早めに名古屋に行って、今年度の都市計画の授業で、受講生の人がプレゼンで教えてくれた「Hisaya-odori Park」を視察してきました。
というのも、この「公園」が国交省のPark-PFIというスキームを使って、実質的に商業施設のように再開発されたらしいので、ずっと気になっていました。
で、地下鉄の久屋大通駅で降りて地上に上がってみると・・・

テレビ塔のまわりに整備された商業施設、って感じでした。公園といえば公園かもしれないけど、イオンモールのなかだと言われてもそうだろうな、という感じの空間。


面積比からしてもオープンスペースの割合がかなり低いようにも感じました。公園自体は南北方向に非常に長くて、商業施設が整備されている空間はその一部に限定されているので、たぶん公園全体のなかでの建物の敷地面積は小さいのでしょうけどね・・・。
良いか悪いかの価値判断は別として「公共空間の商業(私有)化」の最たる事例のように思います。