国勢調査の結果がこれから出てくるとザワザワしそうな気がする~埼玉県の各自治体の2025年人口~

埼玉県が昨年の国勢調査の速報値を出したというので見てみました。

令和7年国勢調査速報結果による人口及び世帯数-埼玉県の人口は728万7,169人-

増加率1位は朝霞市だとか、そういう数字のほうに目が行きがちですが、各市町の数字を眺めてみると、「うわぁ」という感じがするわけです。

令和7年国勢調査

数字をここに再掲してもしょうがないので、2020年の国勢調査結果からの人口の変化率を地図にしてみました。

見ての通り、ほとんどの市町村で人口が減少しています(青系の塗分け)。増加しているのはやはり東京に近接する市ではありますが、都県境の川口市、戸田市、和光市などでも人口が減少しているわけです。ちなみにさいたま市を区単位でみると大宮区が6%超の増加で、県内では圧倒的な勝ち組ですね。

ということで、この図を見てわかる通り、人口増加はもはや例外であって、人口減少があたりまえのトレンドなわけですね。

で、「川口市なんて再開発で子育て世代狙いのタワマン建てたりしているのに、なんで人口減少なのだろう?」と思われるでしょう。結局、団塊世代の死亡に伴う全国的な人口減少の圧力のほうが、開発に伴う社会増と子育て世代による自然増の圧力よりも、圧倒的に強くなってきたということかと思います。

つまり、どれだけ人口が増えたのかで競うのではなく、どれだけ人口を減らさずに済んだのかで競う時代になってきたということなのでしょうね。

しかもこの結果は国勢調査ですから、外国人人口も含まれるはずなので、今後詳細のデータが出てくると、より「厳しい」現実が浮き彫りになってくると思います。

ちなみに千葉県も同様の結果を公表していて、千葉県では塗分け地図も出していますが、都県境の市で人口減少という、埼玉県と同じ傾向がみられます(千葉県→令和7年国勢調査結果「速報」について)。やはり郊外化が比較的早かった地区で、団塊世代の人口減少が効いてきているのでしょうね。

まぁ、こうなることは人口推計で昔からわかっていたわけで、この不都合な真実を直視して、社会経済のしくみの持続可能なトランジションに踏み込む政策を打っていくことができるのか、それとも人口増に執着して子育て世代の獲得競争に明け暮れるのか・・・それこそ、30~50年後に各自治体の先見性が評価されることでしょう。

2026/05/22 9:09 AM -


トランジションの「片側」だけを敢えて考える

トランジション・マネジメントって、持続可能な未来社会の到達を早めるのと同時に、従来の「悪い」社会の崩壊も同時に早めないといけませんよね、というハナシなわけです。未来のことばっかし話していると、立場が危うくなる従来の社会のキープレイヤーたち(incumbentsと言います、villainみたいなもの)が邪魔してくるので、未来社会はなかなか到達しませんよ、というハナシ。

しかしですよ、やっぱし古いものを「壊す」のって、なんか気が引けるというのも、わからなくはない。これまで幸せな暮らしを送ってきた人たちがツラい状況に陥るのは、自業自得とはいえ、なんか可哀そう。人間って「得る」ことよりも「失う」ことを過大視しがちな生き物であることは、Kahneman先生のおっしゃるところですので、従来の社会の崩壊を話すと、みんな「え~っ」っと気が引けるのかもしれません。

確かに、真っ白なキャンバスに自分の未来を描くのって、すこし怖いけど、ワクワクしますよね。

逆に、これから消えていくものをケアしなきゃいけないって、面倒くさいというか、後ろ向きな感じがしますよね。

そう考えると、トランジションを加速する(特に、フロントランナーからの拡大波及を加速する)ため、敢えて従来社会の崩壊を無視するようなマーケティング、ワクワク感だけを強調するようなマーケティングも大事なのではないかと思えてきました。

当然、トランジションをマネジメントする立場からすれば、従来社会側からの反発・妬み・やっかみも考えておく必要があるわけですが、そっちばかり気にしていたら、本末転倒で、前向きになれない嫌なお仕事になりそうです。

最近、EVの普及を見ていると、若い人たちが新しいガジェット、新しい移動体験としてテスラに飛びついているように見受けられます。僕が若い頃にホンダのプレリュードかっこえぇと感じていたのと同じ感覚で、テスラを受け入れているのではないでしょうか。そこへ中年のオッサンが「脱炭素ガー」なんて言い出すと、せっかくの面白いガジェットに飛びつこうとする若者たちに、冷や水を浴びせるだけのことかもしれません。

そういう意味で、トランジションの加速をどげんかせんば、と日々感じている自分としては、ポジティブでwktk()感重視のマーケティングをいかに利用するのか、ちょっと考えていこうと思います。

2026/04/03 10:12 AM -


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